壊れたまま放置された李承晩元大統領の銅像(中)
李承晩記念事業会によると、李承晩政権下の1950年代に大韓労動組合総連合会(大韓労総)の最高委員を務めたキム・ジュホン氏(故人)が、これらの銅像のかけらを古物商から買い取ったという。キム氏はこの銅像を自宅に保管していたが、その後カナダへ移住し、この家を買い取ったチョン某さん(75)が銅像を譲り受け所有していた。だが、特に手入れをすることもなく放置され、屋外で風雪にさらされ続けたため、銅像はほこりがたまり、すっかり錆び付いていた。
李元大統領の養子のイ・インス氏は「あんな風に放置されているのは見るに耐えないため、何度も買い取ろうとしたが、あの家の主人が法外な値段をふっかけてきたため、結局買い取ることができなかった」と話している。
◆仁荷大では学生が銅像を撤去
4・19革命の前まで、各大学に建てられていた李元大統領の銅像も、ほとんどが撤去された。大田の培材大の校庭にあった銅像は2度にわたって引きずり下ろされた。1987年に学生運動の活動家らによって撤去され、90年に再建されたものの、94年には学生たちの反発が再び激化したため、大学側が銅像を撤去した。一方、李元大統領が創設した仁荷大の校庭にあった銅像も、84年に学生たちの手で撤去された。
現在、韓国に無傷のまま残っている李元大統領の銅像は三つしかない。李元大統領が住んでいたソウル市鍾路区梨花洞の「梨花荘」と、培材高校(ソウル市江東区高徳洞)の校庭、そして国会議事堂本館の3カ所だ。海外では、日本の植民地時代に李元大統領が活動の拠点としていた米ハワイ州に一つだけあり、また近日中にワシントンのアメリカン大の校庭にも建てられる予定だ。
梨花荘の中庭にある銅像(高さ約2メートル)は、1988年に建国40周年を記念し、ハワイ・ホノルルにある銅像に似せて作られた。このときも政府などの支援はなく、建立のための資金は李承晩記念事業会の会員や在米韓国人の募金によってまかなわれた。
李恒洙(イ・ハンス)記者
ウォン・ジョンファン記者
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