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韓国で増え続ける石油泥棒

 今月中旬、慶尚北道慶州市で、送油管に穴を開けてガソリンなどを抜き取り、自分が経営するガソリンスタンドなど3カ所で販売していた容疑者らが逮捕された。被害額は60億ウォン(約5億9900万円)程度に上ると推定される。

 このように、大韓送油管公社が管理する送油管から石油類が抜き取られる事件が急増している。2005年にはこうした事件は1件しかなかったが、石油価格上昇の動きが本格化した06年には15件に増え、さらに昨年は31件にまで増えた。

 検挙された容疑者の数も、06年は15人だったが、昨年には38人に増えた。さらに今年に入り、石油類が盗まれる事件は3月までで既に7件発生している。

 昨年末には、慶尚北道南東部を流れる兄山江の近くで、送油管に開けられた穴から石油が漏れ、近くの河川が汚染される事件が発生した。また同じ時期、蔚山市では無断で送油管の溶接をしている最中に爆発事故が起き、一人が即死し、一人が重傷を負った。この事故では送油管の近くにあったビニールハウスも被害を受けている。

 石油類が盗まれる事件が相次ぎ被害が広がる中、今月28日には送油管安全管理法が改正され、送油管からの窃盗行為に対する罰則が大幅に強化された。それまでは1年以上10年以下の懲役刑とされていたが、3年以上10年以下の懲役刑となり、さらに1億5000万ウォン(約1496万円)以下の罰金刑も追加された。一方、送油管からの窃盗行為を通報した人に対する報奨金も、最高額が200万ウォン(約20万円)から6000万ウォン(約599万円)に引き上げられた。

 大韓送油管公社の関係者は「見つかりさえしなければ大儲けができ、麻薬や殺人などに比べて刑が軽いため、石油泥棒が増えたようだ。石油類が流出した際の被害が大きいだけに、罰則はもっと厳しくしていかねばならない」と話している。

金栄慎(キム・ヨンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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