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消費者より労組を怖がる現代・起亜自

 自動車メーカーが社会に貢献することができる一番確かな方法は何でしょうか。それは、より良い車をより安く提供し、消費者の好みに合わせてさまざまな車種を提供することでしょう。

 現代自動車は6日、インドの主要メディアが選ぶ「カー・オブ・ザ・イヤー」の授賞式で、インド工場で生産している軽自動車「i10」がインドで初めて賞を総なめにする栄誉にあずかったという内容の報道資料を配布しました。今回の賞はBMW3、5シリーズやフォルクスワーゲン・パサートなどヨーロッパの名車との競争に打ち勝って獲得したとの点を、現代自は特に強調しました。

 ところで問題は、この誇らしい現代自の軽自動車を、韓国国内の消費者たちは拝むことさえもできないということです。軽自動車の規格や特典の拡大で、国内需要が増えているにもかかわらず、現代自は国内市場で「i10」を販売しないとの立場を固めています。現代自の高位関係者に対し「現代自が韓国国内で軽自動車を生産しないなら、i10を輸入してでも、現代自のマークをつけた軽自動車を供給しなければならないのではないか」と質問したところ、「労働組合の反対で思うようにいかない」との回答が返ってきました。結局、現代自は消費者よりも労組を怖がっているのです。

 現在軽自動車は、起亜自が今年1-3月期に2万6000台を販売し、乗用車全体の10.2%を占めるなど、大きな人気を集めています。さらに今後は、原油高により燃費のいい軽自動車に対する需要が高まっていくことが予想されています。

 こうした流れの中、現代自が同市場をないがしろにするようになれば、結局「現代自と起亜自は互いに競争を避けています」と宣言しているのと同じになるわけです。

 これは起亜自も同様です。起亜自が生産する輸出用のモーニングの中には、1リットルで25キロ以上も走るディーゼルモデルがあります。

 しかし韓国市場では、これよりも1ランク上に相当するディーゼルSUV(スポーツタイプ多目的車)やミニバンの販売台数が減ってしまう恐れがあるため、モーニングのディーゼル仕様の国内販売を見送っているのです。もし発売していれば、最高の燃料節約型モデルとなるため、ヒットするのは間違いないでしょう。

 現代・起亜自が、自社の短期利益に気を使い、労組の顔色ばかりをうかがいながら、今後も消費者を無視していくようでは、いつかその代価を支払わなければならなくなるときが来るのです。

崔源錫(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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