Print this Post Article Lists Back

『ハリー・ポッター』は佳作か、それとも紙くずか(下)

 キム・ジョンフィ氏は文字と映像というメディア間での互換を可能にした「見せる文章」であることや、「大人が選び子どもが読む」という児童図書の購入形態を逆転させた点を重視しながらも、「韓国社会における“英語絶対視”と結び付けられ、彼らの物語(イギリス神話)に対する親近感が拡大再生産された面もある」と述べた。童話『ねこの学校』の作者キム・ジンギョン氏は『ハリー・ポッター』を「私立の貴族学校を背景に、種族戦争というテーマを描いた成長物語で、魔法というモチーフは装飾的な要素に過ぎない」と規定した。

 しかし、パク・スッキョン氏は「『ハリー・ポッター』は批評家の目からすれば死んでいるが、ファンの目から見れば驚異的な光を放っている。作者J・K・ローリングは人物と物語を新たに創造する作家というよりも、従来の素材を再構成し、命を吹き込む語り手だと思う」と評した。一方、ユ・ジェウォン教授は「小説の時代背景(1980‐90年代)がとてもはっきりしているのは神話としては欠点で、主人公のハリーが絶対者ダンブルドアの保護を受けるのも興ざめだ」と指摘した。

 『ハリー・ポッター』シリーズは第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』(1997年)に始まり、第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』(2007年)で完結、200カ国以上で約40カ国語に翻訳され、4億冊以上が売れた。主催者側は「『ハリー・ポッター』が初めて出版された当時は、韓国児童文学の中興期と重なり、異例のファンタジー文学ブームを生んだにもかかわらず、論壇での研究はきちんと行われていなかった。そこで今回はその意味を考える場を企画した」と話している。

パク・ヨンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
このページのトップに戻る