記事入力 : 2008/04/27 08:56:13
韓民族生存の秘訣は「和して同せず」(上)
【新刊】キム・ギヒョプ著『外から見た韓国史』(石枕)
歴史学者で言論人としても活動している著者は、こうした問題意識に共感している。自らの共同体の歴史を「内から見る」韓国史という認識の枠では、「井の中の蛙」から抜け出し難い、というわけだ。とは言いつつも、国史の全面解体よりは構造調整が望ましい、と著者は見ている。民族の全体性は依然として大きな影響を及ぼしているからだ。ただ、韓民族が歩いて来た道を客観的に振り返る勇気を持つべき時だという。
「外から見る」韓国史は、通念とは異なる部分が多い。例えば、三国統一に関する説明がそれに当たる。高句麗はもちろん、百済に比べても国力がはるかに弱かった新羅が、最初から「三国統一」を計画していたわけではない。百済には関心があったが、唐の百済攻撃に対する支援は消極的だった。高句麗攻撃に至っては当初からほとんど協調しなかった。百済と高句麗の征服は、唐が行ったことだった。しかし唐が征服の過程で疲弊するや、新羅は唐と低強度の戦争を始め、韓半島(朝鮮半島)の大部分を掌握した。韓日古代史の争点である「任那日本府」についても、異なる説明を試みている。韓半島の伽耶地域と九州の倭は緊密な紐帯関係を持った一つの複合体であり、当初伽耶にあった主導権が後に倭へと移ったのは、当時の周辺状況から見ればごく自然な現象だったという。
楽浪とモンゴルに対する説明も目を引く。古朝鮮を滅亡させた漢がその跡地に設置した楽浪郡は、本格的な鉄器使用の段階に入っていた中国文明の技術を韓半島にもたらすパイプの役割を果たした。高麗後期のモンゴルによる占領期は、従属状態ではあったが、同時に当時最も進んでいた元の文物を導入し、より高い実態を形成する時期でもあった。
李先敏(イ・ソンミン)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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