【社説】狂牛病騒動の背後に鳥インフルエンザの足音
ソウル市広津区役所敷地内の自然学習場で先月28日以降に死んだ鶏、キジ、七面鳥のうち、キジから鳥インフルエンザのウイルスが検出された。江原道春川でも今月4日に鶏とカモの大量死が発生、それ以前にも蔚山、慶尚北道永川、大邱市寿城区、京畿道安城でも鶏やカモの大量死が発生しており、その原因が鳥インフルエンザのウイルスであると最終的に結論付けられた。4月初めに全羅北道で発生した今年初の鳥インフルエンザが、わずか1カ月で済州島を除く全国に広まったことになる。今回鳥インフルエンザで処分された鶏とカモは合計およそ650万羽に達し、2003年から04年にかけて処分された520万羽をすでに上回っている。
春川、永川、ソウルで発生した鳥インフルエンザは、街の市場で買ってきた数羽の鶏とカモから発見された。われわれのすぐ近くにある市場に、鳥インフルエンザに感染した鶏やカモが並べられているということは、ウイルスがすでにわれわれのすぐ身の周りにも存在していることを意味する。街中のハトまでがウイルスに感染している可能性がある、と警告する専門家もいるほどだ。
これまで鳥インフルエンザは主に冬に発生していたが、今年は気温が25度を超えた状況でも発生している。以前にはカモが鳥インフルエンザに感染しても大量死するようなことはなかったが、今年はカモがすべて死んでいる。専門家は現在広まっている鳥インフルエンザのウイルスは突然変異した新種のもので、すでに韓国の風土病として定着した可能性もあると指摘している。そうなれば、人体に感染する可能性も当然排除できない。廃棄処分の作業に参加していた軍の関係者一人が、鳥インフルエンザに感染したかのような症状を示したケースも実際に報告された。
もし鳥インフルエンザが人間にも広まれば、どのような被害をもたらすのか、想像するだけでも背筋が凍る。2003年から東南アジアを中心に14カ国で379人が発病し、そのうち63%に当たる239人が死亡した。過去において鳥インフルエンザのウイルスが、人間社会で悪性インフルエンザとして大流行し、世界的に数百万人の死亡者が出たケースもある。韓国の疾病管理本部も05年、国内で鳥インフルエンザが人間に広まった場合、100万人が発病して入院し、そのうち3万人は死亡する可能性があると警告している。
米国産牛肉を食べてきた3億人の米国人のうち、米国国内で狂牛病に感染した人は一人もいない。しかし、2003年から04年にかけて鳥インフルエンザの防除作業を行っていた作業員のうち4人が、治療薬を服用していたことから症状が出なかっただけで、実際は鳥インフルエンザに感染していた、という事実が05年に明らかになった。現在ソウルなど全国で狂牛病に対する激しい反対騒動が起こっているが、本当に危険なのはわれわれのすぐ近くにまで広まっている鳥インフルエンザだ。政府も国民もしっかりとこの事実と向き合わなければならない。
- 【萬物相】地震を予知する小動物
2008/05/15 10:41:05 - 【社説】何としても鳥インフルエンザのデマを遮断せよ 2008/05/15 09:00:10
- 【5月15日】新たな国政主導勢力の登場
2008/05/15 07:41:19 - 【萬物相】「南男北女」カップルの愛の行方
2008/05/14 16:25:47 - 【社説】韓国でも鳥インフルエンザが土着化するのか 2008/05/14 14:22:28
- 【社説】韓米牛肉交渉で誤訳した担当者の英語力 2008/05/14 11:18:27
- 【萬物相】四川
2008/05/14 10:01:17 - 【5月14日】マンションだらけの韓国
2008/05/14 07:47:57 - 【社説】ミャンマーのサイクロン被害、支援方法を探ろう 2008/05/13 09:17:09
- 【5月13日】百聞は一見にしかず
2008/05/13 08:00:37












前ページ
画面上へ