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日中首脳、戦略的互恵関係で共同声明

 日本を公式訪問した中国の胡錦濤国家主席は7日午前、福田康夫首相と首脳会談を行い、日中両国が未来志向の「戦略的互恵関係」を推進していくことを柱とする共同声明を発表した。

 戦略的互恵関係は、相互に立場の違いを認め合い、共通利益を追求するという外交原則に基づき、2006年10月に胡主席と安倍晋三前首相が行った首脳会談で両国外交の基本精神として採択された。

 両首脳は今回の声明で、歴史問題を「歴史を直視し、未来に向かう」という文言に集約した上で、中国側は「日本が戦後60年余り平和国家としての歩みを堅持し、平和的手段により世界の平和と安定に貢献してきたことを積極的に評価」すると明記した。

 過去の歴史に対する日本の反省と責任を明示しないばかりでなく、平和国家としての日本の貢献を認めたことは、今後の両国関係の基準を過去より未来に置く意思を表明したものと受け取られている。両国は首脳が相手国を定期的に訪問する外交的な枠組みをつくり、毎年首脳による訪問を実現させることでも合意した。

 北朝鮮問題では、「中国側は日朝が諸懸案を解決し国交正常化を実現することを歓迎し、支持する」との文言が宣言に盛り込まれた。また、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りに関しては、「中国側は日本の国連における地位と役割を重視し、日本が国際社会で一層大きな建設的役割を果たすことを望んでいる」と明記した。両国が対立する東シナ海の資源開発問題については、「共に努力して、東シナ海を平和・協力・友好の海とする」とした。

 日中双方は小泉純一郎元首相の靖国神社参拝で悪化した両国関係の回復に向け、「パンダ外交」や「ピンポン外交」など可能な限りの友好的ジェスチャーを総動員している。

 胡主席は6日の福田首相との非公式夕食会で、「パンダは日本で大きな人気がある。中日友好の象徴だ」と述べ、東京の上野動物園にジャイアントパンダ2頭を貸与する意向を表明した。

 胡主席は訪問中に福田首相の母校・早稲田大で講演を行うほか、首相との卓球対決、中国と歴史的関係がある奈良県の視察などを予定している。

 胡主席の訪日は、過去の歴史問題が表面化しなかった点が異例だ。しかし、北朝鮮問題と東シナ海問題、日本の国連安保理常任理事国入りなど両国で認識の異なる問題に関しては、宣言的で形式的な表現にとどまったため、日本の新聞報道では、「未来を強調した代わり、懸案が先送りされた」との指摘も見られた。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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