韓国で相次ぐミュージカル上演不許可騒動(上)
「今回の公演は不許可です」
ミュージカル『ワイキキ・ブラザーズ』や『アニー』の制作陣がこのほど著作権所有者から受け取った「青天のへきれき」の通知だ。三流バンドのわびしい旅路を描いたイム・スンレ監督の映画をモチーフに2004年に初演された『ワイキキ・ブラザーズ』は、原作映画よりもミュージカルの方が人気があり、アメリカではほとんど上演されていない原作の上演権を獲得し、06年に韓国で初演された『アニー』も俳優らに満員御礼の「大入り袋」が配られるほどヒットしている。

- ミュージカル『新行進! ワイキキ』の一場面。/写真提供=ソウル・ミュージカル・カンパニー
◆タイトル変えて上演
6月7日から15日まで、国立劇場内のヘオルム劇場では『新行進!ワイキキ』が上演される。『ワイキキ・ブラザーズ』を手がけた制作会社ソウル・ミュージカル・カンパニーが、映画の著作権を持つMKピクチャーズから今年3月に「公演不許可」の通知を受けたため、タイトルを変えて上演するのだ。ストーリーもやり玉に挙がった。バンドリーダーのソンウはウンソン、ベーシストのジョンソクはチョルホ、ドラマーのガンスはヨンスになった。バンド名の「チュンゴ・ボーイズ」は「タイフーン」に、「ワイキキ・ブラザーズ」は「ワイキキ・ボーイズ」に変わっている。また、映画のカラーが強かった第2幕のストーリーは大幅に書き換えられた。
MKピクチャーズ側は、「はじめは“素晴らしい試み”と考え、無償で公演を許可したが、その後は当社との話し合いもないまま再公演が行われたため、信頼が崩れた。また、将来当社がミュージカル『ワイキキ・ブラザーズ』を制作するという考えもある」と話している。一方のソウル・ミュージカル・カンパニーは「原作者に対する礼儀・処遇が足りなかったという過ちは認めるが、作品の価値を高めたことについては、ミュージカルの役割が大きい。このまま埋もれさせてしまうのは惜しいため、映画のカラーをなくし上演することにした」としている。
1970‐80年代のバンド「ソンゴルメ」の『世の万事』で幕を開け、シム・スボンの『愛しか僕は知らない』で幕を閉じる『新行進!ワイキキ』は、前回06年公演の『ワイキキ・ブラザーズ』と全く違う作品になるのだろうか。演出のイ・ウォンジョンは「すでに映画から脱した第1幕は06年公演と90%同じ、第2幕は憂うつな現実ではなく夢と躍動感を強調するシーンに変えた」と言いつつも、「惨たんたる気分」と打ち明けた。
朴敦圭(パク・トンギュ)記者
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