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【社説】米国産牛肉にまつわる「盧武鉉怪談」

 現在インターネット上には「盧武鉉(ノ・ムヒョン)怪談」が広まっている。盧前大統領が以前、「狂牛病に感染した牛」の輸入を予言していたというものだ。ところが実際は正反対だった。盧前大統領は在任当時の2007年3月21日にソウルで開催された、「国民とともにある農林漁業関係者の業務報告」で、「すでにオーストラリア産の牛肉を輸入しており、カナダ産も自由貿易協定(FTA)に関係なく輸入している。これらすべてを無視して、韓米FTAを締結すれば狂牛病に感染した牛が入ってくると言って闘争するこの国の進歩的政治家は、いい加減な闘争を行っていることになる」と発言していた。

 盧前大統領は当時、「(そのような)政治家に一番言いたいことは、ウソをつくのはやめろということだ」と述べた。つまり貿易で生きていくしかない韓国にとっては、米国産牛肉はどうしても輸入するしかない。その米国産牛肉について「狂牛病に感染した牛」だというのは、ウソだということだ。

 とりわけ盧前大統領はそのような主張をする勢力に対し、「正直ではない」と指摘した。米国産牛肉は狂牛病にかかったものではないという事実は、彼ら自身がよく知っている。しかし国民を政治的に扇動する目的で、わざわざウソをついているというのだ。

 狂牛病騒動を引き起こしたテレビ番組や、この騒動に便乗する政治家の学歴や海外での経験を考慮すれば、彼らが本心から米国産牛肉を狂牛病にかかった牛だと信じているのか、強く疑わざるを得ない。彼らのほとんどが米国を旅行した経験があり、その中には米国で教育を受け米国での生活に慣れ親しんだ人もいる。そこで牛肉を食べているときは、狂牛病について考えもしなかったはずだ。米国で自分たちが食べていたその牛肉と今回韓国に輸入される牛肉は、月齢や危険部位が除去されている点もすべて同じであるにもかかわらず、突然今になって狂牛病について騒ぎ立てるのは、何か別の目的があると考えるほかない。

 盧前大統領は米国に反抗する際には、誰と言い争っても決して負けなかった。大統領選挙も「反米だからどうした」から始まり、就任と同時に韓米連合司令部の解体に手を付けた。「米国に言うべきことは言う」として、実際に言いたいことはすべて言ったことから、韓米同盟が根本から揺らいでしまったほどだ。そのような盧前大統領が見ても、「米国から狂牛病にかかった牛が輸入される」という話は、我慢できないほどのウソだったということだ。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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