「引きこもり」と「捨て犬」の新たな出発
日本サムスン、横浜に聴導犬育成学校を設立
8日午前、横浜市。韓国企業が設立したある学校で、日本の若者3人と犬3頭による風変わりな「入学式」が行われた。学校の名前は「あすなろ学校」。「あすなろ(翌檜)」とは「明日はヒノキ(檜)になる」という意味で、「大きな人間になれ」という希望を表現する際に使われる言葉だ。
新入生3人は、社会に適応できずにいる、いわゆる「引きこもり」だ。一方、3頭の犬は飼い主に捨てられ、死を待つだけだった捨て犬だ。 これから人間として、また犬としての新たな生きる道を探すため、今後6カ月間の教育を受ける。
3人の若者たちの夢は、聴導犬の訓練士として自立し、社会に貢献していくというものだ。一方、3頭の捨て犬は高度な訓練を受け聴導犬として生まれ変わり、聴覚障害者が聞き取れない呼び鈴や電話のベル、赤ちゃんの泣き声などを知らせる役割を担う。若者たちは専門の訓練士とともに、3頭の犬を聴導犬として育てていく。
入学式では白石智文さん(28)が新入生を代表して、「わたしたちは訓練士として、犬は聴導犬として自立を目指していく」と誓いの言葉を述べた。2002年から6年にわたって「引きこもり」生活を送った白石さんは、日本政府が設立した「若者自立塾」で、社会に適応するための教育を受けてきた。
現在160万人に上るとされる「引きこもり」は、日本で大きな社会問題になっている。一方、飼い主に捨てられる犬も毎年18万頭に上り、うち16万頭は安楽死させられている。その処分に使われるガス代は1頭当たり7円。これに対し、聴導犬の育成費用は1頭当たり300万円かかる。
この学校を設立したのは、サムスン・グループの日本法人「日本サムスン」だ。NPO法人「日本補助犬協会」の施設内に60坪の学校施設を建設し、同協会に寄贈した。年に2回、5人の生徒を募集し、訓練士として育成するとともに、5頭の犬を聴導犬として育てていくとしている。学校の運営費用などすべての費用はサムスンが負担する。日本サムスンの李昌烈(イ・チャンニョル)社長は「日本でビジネスを展開する企業として、日本社会に貢献できることを模索してきた」と話している。

- 写真提供=日本サムスン
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
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