「韓国人が遺伝的に弱い病気はBSEと無関係」
韓国の脳科学の第一人者が主張
韓国人は牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)が人間に感染したものと推測されている変異型CJD (vCJD、クロイツフェルト・ヤコブ病)に対し、遺伝的に弱いという説が出回っているが、その根拠となった翰林大の金竜善(キム・ヨンソン)教授の論文は、変異型CJDとは別の病気に関するものだとする主張が出てきた。また、韓国人と遺伝子の構造が似ている日本人の場合、金教授の説とは正反対の解釈が可能な研究成果も発表されていることが分かった。
韓国の脳科学の第一人者とされる、韓国科学技術研究院(KIST)のシン・ヒソプ神経科学センター長は8日午後、KISTで行われた記者懇談会で、「金竜善教授の論文は、BSEが人間に感染したものと推測されている変異型CJDではなく、まだ感染ルートが分かっていない孤発型CJD(sCJD)についてのものだ」と述べた。
vCJDとsCJDはともに、脳にスポンジのような穴が開く病気だが、感染ルートが違うため別の病気とされている。vCJDはBSEに感染した牛の骨や脊髄などを食べることによって感染するもので、主にイギリスで多く発生している。一方、sCJDは韓国を含む世界中で発生している病気で、主に高齢者が発病している。
MBCの番組『PD手帳』は2004年5月、米国の科学誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクス』に掲載された金竜善教授の論文から引用し、韓国人の94%はvCJDを引き起こす異常プリオンたんぱく質の特定部分の遺伝子の型がMM型であることから、vCJDに対し遺伝的に弱い、と報じた。イギリス人のvCJD患者が、一人を除いてすべてMM型の遺伝子を持っていたということがその根拠になっている。
だが、シン・ヒソプ博士によると、04年の論文と、翌年の米国誌『ニューロジェネティクス』に掲載された金教授の論文は、BSEに感染した牛とは関係のないsCJDについて述べたものだという。また、これに先立ち疾病管理本部も「金教授の論文はvCJDとは関係ないものだ」と発表している。
李永完(イ・ヨンワン)記者
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