【社説】「肯定と統合の歴史認識を持ち未来へ」
李明博(イ・ミョンバク)大統領は14日、未来企画委員会の初会合を主宰し、「韓国社会が過去と争い、多くのことを無駄にすれば、犠牲になるのは未来」と語った。またこの席で、国史編纂委員会の鄭玉子(チョン・オクチャ)委員長は、「金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権には、過去史を卑下する左派偏向的な歴史認識があった。肯定と統合の格調高い歴史認識を持つことで初めて、未来に乗り出すことができる」と語った。
大韓民国建国60周年。その間、6・25(朝鮮戦争)の惨禍を乗り越え、経済は最貧国レベルから世界13位にまでのし上がり、同時に民主化をも達成した。成長する2世たちが堂々と誇りを持ち、自負を感じることができる歴史だ。しかし韓国政府は過去10年、この成功の歴史を否定し消し去ることに力を入れてきた。金大中元大統領の「第2建国」論は、大韓民国が誤って作られた国だという見解が前提となっている。盧武鉉前大統領が大韓民国史を「正義が敗北し機会主義がはびこった歴史だ」と貶めたのも、同じ理由からだ。
全国の高校生の半数は、大韓民国を否定的に、北朝鮮は肯定的に描写した教科書で韓国の近・現代史を学んでいる。公営テレビ局は、大韓民国建国に尽くした人たちを卑下し、南労党の行動隊を美化するドラマを放送した。2004年の陸軍士官学校新入生のうち34%は、「韓国の主敵は米国」と答え、入隊する若者の中で「自由民主主義体制は優れている」と答えたのはわずか36%しかいなかった。こうしたとんでもない現実も、上記のような背景によって引き起こされたものだ。
歪曲(わいきょく)された現代史観を正し、肯定と統合の歴史認識を持つに当たり、最も重要なのは歴史教育だ。金道然(キム・ドヨン)教育科学部長官が14日に左派寄りの教科書を修正する方針を明らかにしたのは、当然のことだ。これで現行の教科書は書き直されるが、そうは言っても2002年の検定当時の執筆基準内で書き改められるに過ぎず、限界がある。従って、次回の検定で採択される新しい執筆基準を今から構成するより他にない。しかも、韓国の過ぎし日を卑下しているのは教育だけではない。左派寄りの歴史書は、現在もなお書店に多数並べられている。こうした書籍と競争し勝利することができる良い歴史書が、数多く出てこなければならない。
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