中国漁船の乱獲に頭を抱える延坪島(上)
北朝鮮側海域からNLL侵犯、底引き網使う
「ここ3‐4年の間、ワタリガニが獲れなくなり、漁船3隻を海に出すこともできなくなった。今年は珍しく豊漁だったが、中国の漁船が韓国側まで越境してきて乱獲するのを、黙って見ていなければならないなんて…」
25日午前5時10分、仁川市甕津郡の大延坪島にある漁港で、日が昇る前から10トン級のワタリガニ漁船「ミョンラン号」にエンジンをかけていたソン・ドギョンさん(41)は怒りを爆発させた。
最近、延坪島付近の海域ではワタリガニ漁が盛んだ。先月の延坪島におけるワタリガニの漁獲量は44.3トンで、昨年4月の5.5トンより約8倍も多かった。だが、延坪島の漁師たちは豊漁を喜ぶよりも、「中国漁船の侵入をこれ以上黙って見ているわけにはいかない」と訴えている。

- 中国漁船の「人海戦術」:25日午前、西海(黄海)の北方限界線(NLL)付近に集まった中国の漁船。主に北朝鮮側の海域で操業しているが、時々NLLを越えて韓国側の海域に侵入し、違法な操業をしている。/写真=チュ・ワンジュン記者
◆中国漁船、NLLの韓国側へ侵入
24日午後4時40分ごろ、延坪島の最北端から1キロほど離れた席島(北朝鮮・黄海南道)を眺めると、約100隻の漁船が1列に並んで操業していた。赤い旗を掲げているこれらの船は、すべて中国の漁船だった。西海(黄海)の北方限界線(NLL)の北朝鮮側で一斉に操業していたのだ。
ところが、これらの中国漁船のうち2隻が、突然船首を韓国側に向け、延坪島方面に向かって南下し始めた。2隻が同時に動いたのは、中国の漁船が底引き網を使って操業していたためだ。韓国の漁船が延坪島付近の海域で底引き網を使って操業するのは禁止されている。底引き網を使えば、ワタリガニだけでなく、海底にいるワカメや貝類、稚魚まで独り占めするようにごっそり獲ってしまうからだ。2隻の中国漁船は延坪島からわずか500‐600メートルの海域まで接近してきた。延坪島の北端で、中国漁船のエンジンの音がはっきりと聞こえるほどだった。これは明らかに、NLLを侵犯したことになる。
延坪島=キム・ソンモ記者
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