高給蹴って転職、中核人材の流出相次ぐ
パクさんが選んだ新会社は企業ブランドの知名度でA社を下回る。業界でトップクラスの待遇を受け、A社に迎え入れられたパクさんが、半年もたたないうちに部長クラスから課長に降格してまで転職した理由は何だろうか。
パクさんは「中国市場に関心を持ち、チャンスがあればマーケティング企画業務と実務を並行しながら力を発揮したかったが、A社では組織の構造上、個人の業務領域や権限に制限が多かった」と説明する。
そして一方、新会社については「素晴らしい環境とは言い難いが、個人の意志や能力により働けるチャンスが与えられているため、迷わず転職を決めた」と話した。
このところ、業界トップクラスの待遇を受けながら会社を移る人が多い。大企業B社の中核人材だったイ・ジェフンさん(36)=仮名=も先日、中堅企業に転職した。イさんは「好待遇でB社にヘッドハンティングされたが、権威的な企業文化があり、上司たちの仕事をサポートする業務ばかりだった。新しい会社は給与こそ高くないものの、自らプロジェクトを遂行できるため気に入っている」と語った。
中核人材が会社を離れたり、転職したりするのはなぜだろうか。専門家らは「企業が望むような人材は、どこからも常に好待遇のオファーを受けるため、給与やうわべの条件だけを優先することはない。“業務で個人の力が発揮できるか”や、“それが個人のキャリアアップにつながるか”の方が大切だと考えている」と説明する。
ヘッドハンティング専門企業のHRコリア社が、このほど退職者300人を対象に退社理由を尋ねたところ、「自分の能力が認められなかったから」という答えが37.2%で最も多かった。
次いでキャリア管理の難しさ(31.6%)、上司・同僚との関係(12.3%)、勤務環境の悪さ(7.8%)などの順だった。
同社のチェ・ヒョジン代表取締役は「優秀な人材が社内でいい人間関係を築けるよう、持続的な投資や配慮が必要だ」と話している。
シン・ウンジン記者
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