【萬物相】英語力が世界最下位の韓国
米国へ研修に行き、英語で大変な苦労をしたというKさんが、マクドナルドでハンバーガーを3個注文した。店員は「本当に?」と尋ねた。それに対しKさんは「Yes!」とはっきり答えた。しばらくして、店員に呼ばれてカウンターへ行ったところ、ハンバーガーが山盛りになっていた。「ハンバーガー30個です」。Kさんは「3(three)」と言ったのだが、店員は「30(thirty)」と聞き違えたのだった。一方、Jさんは街のスーパーに行き、店員に「ミルク」と何度も言ったが、店員が聞き取れなかったため、Jさんの妻が「ミヨク(ワカメ)」と言ったところ、店員が「あぁ!」と言い、牛乳を取り出したという。
ある国際会議で、日本のある大学教授が英語で発表した。それを聞いていた米国の学者が、隣にいた韓国人にこう言った。「日本語は英語と結構似ていますね」と。米国の学者は、日本の教授が日本語で発表していると思ったのだ。また、ある先輩が日本でこんな経験をした。「ディラックス・ホテル」に行こうとしたものの、タクシーの運転手が聞き取れなかった。そこで、メモに英語で「Delux Hotel」と書いたところ、運転手はようやく「あぁ、デラックス・ホテル!」と答えた。
多くの韓国人は、「少なくとも日本人よりは、自分たちの方が英語力は上だ」と考え、安堵している。だが、イギリスの公的機関が実施した国際的な英語力認証試験「IELTS」(アイエルツ、国際英語力試験)の「移住・職業研修用試験」で、韓国人の点数は20カ国中19位、日本人は16位だった。また、マレーシア(3位)、インドネシア(5位)、フィリピン(7位)、中国(13位)といったアジア諸国で、韓国よりも順位が高い結果となった。韓国よりも順位が低かったのはアラブ首長国連邦だけで、事実上世界の最下位といえるものだ。
文法や文章の構造を中心に英語の勉強をしてきた韓国人は、英語の実力が高いはずがない。まるで五輪出場でも目指すかのように、TOEICの問題集で死ぬほど勉強し、900点以上を取った人でも、外国人の前ではまったく話せないという人が多い。何よりも韓国人の英語学習の弱点は、「間違ってはいけない」という強迫観念にあるといえる。李明博(イ・ミョンバク)大統領のように、文法的には少しおかしくても、堂々と話すことによって、初めて英語は上達するものだ。
TOEFLの受験者数や、米国への留学生の数が世界一多いのは韓国だ。韓国人が英語を学ぶため、学校以外の教育サービスに使うお金は年間15兆ウォン(約1兆5500億円)にもなる。それにもかかわらず、韓国人の英語能力は世界の最下位クラスだ。IELTSで3位になったマレーシアでは2003年から、小学校の数学や理科を英語で教えている。子どもたちを「英語の海」の中に放り込めば、英語が上達するということを知っているためだ。われわれの英語教育も一日も早く、実践的なものに変えていかねばならない。
韓三熙(ハン・サムヒ)論説委員
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