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最も日本的なもので勝負! 日本ワイン産業の挑戦(中)

130年の歴史、日本のワイナリー・メルシャン紀行

 最初に大きな成果が出たのは1989年だった。桔梗ケ原で生産されたメルローワインが「リュブリアーナ国際ワインコンクール」で金賞を受賞したのだ。また、1992年の「ロンドンワイン・アンド・スピリッツコンペティション」でも銀メダルを獲得した。

 しかしメルシャンワインの品質に責任を持つ味村興成主席ワインメーカーにとって、生涯で最もうれしかった日はこれらとは別にあった。2003年のある日、日本の固有品種のブドウで、主に食用に利用される「甲州」で、フランス・ボルドーの白ワインであるソーヴィニョン・ブランの味を生み出すのに成功したのだ。ブドウの皮の渋みをなくし、甘みを生かすという最初の課題を克服し、さらに香りを再現するという次の段階の課題をも克服したのだ。

 課題の克服は偶然に起こった。ソーヴィニョン・ブランの香りに関するフランスの専門書を見ると、コインをワインに入れると香りが失われるのが特徴であることがわかった。そこで複数のワインの試作品にコインを入れる実験を続けたところ、一つのワインから香りが消え去っていたことを発見した。

 ソーヴィニョン・ブランに一歩近づいたと確信したメルシャンの技術者たちは、その専門書の著者にワインを送って分析を依頼した。その結果、「驚くべきことだが、ソーヴィニョン・ブランとよく似ている」との回答を得た。その後は共同で研究を行い、ソーヴィニョン・ブランの味を再現するのに成功したのだ。

 そのワインだけが例外だった理由は何か。一般的にブドウを栽培する際には害虫を防ぐために石灰ボルドー液をまくのだが、例のワインが栽培されていた時には、偶然にまかれていなかったのだ。

勝沼=李志勲(イ・ジフン)経済部記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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