【コラム】危機のフランス軍が教えてくれた教訓(上)
このほどフランスのあるメディアが軍の機密文書を引用し報道した、衝撃的なフランス軍の実態だ。仏日刊紙「ル・パリジャン」は、「戦車“ルクレール”346台のうち、稼働可能な状態にあるのは142台だけで、ヘリコプター“プーマ”のうち飛行可能なのは半数以下であることが分かった」と報じた。ルクレールは米国のM1A1、ドイツのレオパルド2と共に、世界で最も優秀な戦車の一つに挙げられている。
フランスは原子力空母や、弾道ミサイルを搭載可能な原子力潜水艦をも所有するヨーロッパの軍事大国だ。だが、最近のル・パリジャン紙や英日刊紙「デイリー・テレグラフ」電子版の報道によると、フランス軍は軍事大国の名が泣くような体たらくであることが分かる。今年4月にはフランス特殊部隊がソマリアの海賊に拉致されたフランスの豪華ヨットを救出し称賛されたが、その実態は救出作戦の失敗を招きかねないピンチの連続だったという。特殊部隊の隊員を乗せた護衛艦2隻はエンジンが故障し、海賊を追いかけた対潜哨戒機「アトランティック2」もエンジンの故障でイエメンに緊急着陸していた。
こうした事実は、17日のサルコジ大統領の国防白書発表を控え明らかになった。各メディアによると、サルコジ大統領は国防白書発表と共に軍改革案として兵力・戦闘機の削減、一部軍事基地の閉鎖といった方針を明らかにする可能性もあるという。
フランス軍の厳しい現実は、数年前にも話題になったことがある。2002年には予算不足でフランス軍ヘリコプター戦力の50%、空軍戦力の40%、海軍戦力の50%を運用できず、「今や先進国の軍隊とは呼べない」とまで言われた。新型艦艇17隻の建造予算の確保が困難になると、フランス国防省は一時、民間銀行から20年間の長期融資を受け、軍艦を建造する案までも検討した。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
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