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韓国女性射殺:「日の出が見たかった」

 11日未明、北朝鮮軍の銃撃により死亡したパク・ワンジャさん(53)は、礼儀正しくつましい主婦だった。パクさんは高校の同窓生と共に長い間あこがれていた金剛山観光に訪れ、事件に遭った。

 一人息子(23)は現在大学生。彼は「僕のために苦労ばかりして…本当に久々の旅行だったのにこんなことになってしまい、まだ実感が湧かない」と顔を歪めた。パクさんの夫(53)も、「旅行に行くとき、きちんと支度をしてやることもできなくて…」と言葉を詰まらせた。

 パクさんは元警察官の夫、大学生の息子と共にソウル市盧原区上渓洞のマンションに暮らしていた。近所の人々は、パクさんが事件に遭ったという知らせに、無念さを感じずにはいられない様子だった。

 パクさんのマンションがある団地の婦人会長チェ・ヨンスンさん(51)は、「パクさんはとても品が良く、おとなしい人だった。警察官だった夫の月給をやりくりしながら貯金するのが楽しみだった人」と語った。パクさん宅のすぐ近くに住む主婦キム某さん(62)も、「いつも新聞や雑誌からクーポンを切り取って買い物に行き、破れた服を繕って着ているほどつましかった。一言で言えば、良妻賢母だった」と語った。またマンションの警備員ハン・ハクスさん(64)も、「物静かで冷静な性格だけれども、目が合えばにっこり笑ってあいさつをする、とてもいい人だった」と語った。

 今回の金剛山観光に同行したキム某さん(47)によると、事件当日の11日午前5時30分に目を覚ましたとき、パクさんは外出して部屋にいなかった。一行は、パクさんが日の出を見に行ったと思い、さほど心配していなかったという。前日の日程を終え、ホテルに戻って来る途中、パクさんが「明日の朝、日の出を見たい」と言っていたからだ。ところが出発時間の午前7時30分になってもパクさんが戻って来ないため、一行は探しに出かけ、午前10時ごろパクさん死亡の知らせを聞いたという。

 この日、パクさんの遺体を最初に検死したソウル束草病院は、「パクさんは胸部と臀部(でんぶ)に各1発ずつ、計2発の銃弾を受けていた。直接の死因は、銃弾が背中から右胸にかけて貫通し肺に血が溜まったことによる呼吸困難だ」と発表、さらに「銃創から推測するに、背後から銃撃を受けたものと見られる」とも語った。

 束草病院が作成した遺体の検案書には、パクさんが同日午前5時ごろ銃撃され、午後2時13分ごろ束草病院に到着した、と記録されている。パクさんの遺体は午後10時30分ごろ、ソウルの国立科学捜査研究所(国科捜)に移された。国科捜では、正確な死因の分析のため検死解剖を行った。

束草=ホン・ソピョ記者

チョ・ベッコン記者

【ニュース特集】金剛山で韓国人観光客射殺

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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