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韓国女性射殺:事件から11時間後に政府発表(上)

 北朝鮮の金剛山特区内で韓国人女性観光客が射殺された事件は、11日午前5時に発生した。ところが、韓国政府がこれを公式発表したのは同日午後4時だった。北朝鮮で発生した事件ではあるが、死亡から発表までに11時間もかかるとは、南北それぞれで一体何があったのだろうか。

◆韓国政府、11時間後に公式発表

 韓国政府は、韓国人女性観光客のパク・ワンジャさん(53)が北朝鮮兵士に銃撃され死亡してから11時間後に、その内容を国民に正式に発表した。韓国政府が金剛山観光を運営する現代峨山から通報を受けたのは午前11時30分。それから発表までに4時間半かかった。一体、韓国政府は何をしており、なぜこれほどまでに発表が遅れたのか、さまざまな疑問が取りざたされている。

 統一部は「現代峨山から通報を受けた後、大統領府(青瓦台)など関係機関に報告し、統一部次官を団長とする関係部処(省庁)合同対策チームを組織した」という。しかし、パク・ワンジャさんが銃撃され死亡したという話は、韓国政府が発表する1時間前の午後3時ごろ、メディアの知るところとなった。パク・ワンジャさんの遺体を安置した江原道の束草病院から通報を受けた同道高城警察署を通じ、明らかになったのだ。

 にもかかわらず、韓国政府の対北朝鮮担当部処である統一部は、メディアが知ってから1時間も後になって初めて、韓国人が北朝鮮で銃撃され死亡した事件を発表したのだ。

 このため、一部では「韓国政府は李明博(イ・ミョンバク)大統領が対北朝鮮融和政策を盛り込んだ国会演説を終えるまで、事件の発表を先延ばししたのではないか」と疑問視する声が上がっている。実は、一部メディアは李大統領演説直前の午後2時ごろ、複数の当局者に事件の真偽を確認していたのだが、当局者は「分からない」と答えていた。そうした経緯があったため、疑念が高まっているのだ。李大統領は同日午後2時20分ごろ施政方針演説を始め、約30分後に演説を終えた。これについて統一部関係者らは「最小限の事実関係を確認し、関係機関と対策を協議するなど、発表準備にその程度の時間がかかった。大統領の施政方針演説とは関係ない」と話している。

 しかし、統一部が午後4時に発表した内容は、1時間前にメディアが知った内容とほぼ同じで、「政府側の説明には説得力がない」と指摘されている。

キム・ミンチョル記者

【ニュース特集】金剛山で韓国人観光客射殺

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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