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韓国女性射殺:事件から11時間後に政府発表(下)

◆現代峨山から政府への報告も2時間遅れ

 金剛山観光を主管している現代峨山も、午前9時20分に北朝鮮側からパク・ワンジャさんの死亡の一報を聞いたが、統一部に報告したのはそれから2時間10分後の午前11時30分だった。現代峨山によると、金剛山にいた同社職員が北朝鮮側の通報を受けてすぐ、医者一人、看護士一人、同社職員ら5人が車で現場に向かったとのことだ。北朝鮮江原道高城郡温井里の同社事業所から現場までは車で約20分の距離という。現場で写真を撮り、遺体を収容し、戻ったのが午前11時20分ごろで、このとき有線でソウル本社に事件について連絡したというのだ。現代峨山本社で内部報告や状況対応会議を経て、統一部に知らせたのが午前11時30分だった。

 現代峨山の関係者は「遅れは全くない」という。しかし、このように重大な事案が発生したのにもかかわらず、北朝鮮当局の通報を直ちに本社に報告せず、現場の調査が終わるまで待ったという説明に疑問が残る。通常、金剛山の現地事務所と現代峨山本社は有線で自由に連絡をやり取りしている。

◆なぜ北朝鮮は4時間20分後に通知した?

 北朝鮮兵士の銃撃で死亡したパク・ワンジャさんが午前4時30分ごろホテルを出て、銃撃されたのは午前5時だった。現代峨山は午前7時40分ごろ、ホテルを出発するため観光客を召集したが、パク・ワンジャさんが姿を現さなかったため、ホテルなどを探し回った。ところが、午前9時20分ごろ、北朝鮮側の金剛山事業運営主体である「名勝地総合開発指導局」所属の二人が温井里にある現代峨山金剛山事業所を訪れ、パク・ワンジャさんが銃撃され死亡したことを口頭で知らせた。

 パク・ワンジャさんが死亡した後、内部の過程を経て北朝鮮が現代峨山に通知するのに4時間20分かかったのだ。韓国国家安保戦略研究所のイ・ギドン責任研究委員は「北朝鮮の金剛山担当者たちは自分たちだけで処理できず、ホットラインで平壌に報告、平壌の当局が検討し、指示するのにそれくらいの時間がかかったのだろう」と話す。高麗大学の南成旭(ナム・ソンウク)教授は「こうした事案なら、100%金正日(キム・ジョンイル)総書記のサインをもらっているだろう」と推測している。

 複数の専門家は、「北朝鮮側も1998年の金剛山観光事業開始以来、初めての死亡事件なので、どのように処理すべきかかなり当惑し、苦心したはず」と話している。

 しかし「観光客が銃撃され死亡したという事実を4時間以上も通報しないことは、普通の国ではあり得ないだろう」という声もある。

キム・ミンチョル記者

【ニュース特集】金剛山で韓国人観光客射殺

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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