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韓国女性射殺:北はなぜ射殺したのか

海水浴場で禁止線越え、以前にも数回

昨年、韓国人牧師を同じ場所で20分間抑留

現代峨山、海開き前でフェンス短く

 北朝鮮兵士に銃撃され死亡した韓国人観光客のパク・ワンジャさんは、事件が起きた11日未明、立ち入り禁止線という認識がないまま、比較的簡単に北朝鮮の領域内に入っていったものとみられている。

 金剛山観光旅行を運営する現代峨山が13日に公開した金剛山海水浴場の写真を見ると、パクさんが越えていったと推定される地点には、高さ1~2メートル、幅2~3メートル、長さ30メートルの砂山があるだけだった。高さ3.5メートル、長さ70メートルの黄緑色の立入禁止フェンスは海から約30メートル手前で途切れていた。鉄パイプや金網でできたフェンスは、未明に海辺を散歩する人の目には入りにくい。このように管理面で不備が多いことから、金剛山海水浴場では以前も禁止ラインを誤って超える事故がよく起きていたことが明らかになった。

 昨年6月4日、「第4回南北教会金剛山祈とう会」に参加するため、金剛山特区を訪問した都市貧民社会福祉宣教会代表のキム・ホンスル牧師(52)も、昨年6月に同じ場所で禁止線を越え、北朝鮮兵士に捕らえられ、約20分間抑留された経験がある。

 キム牧師は、本紙との電話インタビューで「訪問初日の午後10時ごろ、金剛山海水浴場を海岸沿いに北に向かって散歩していた。1キロほど歩いて行ったところで、突然前方で“止まれ!”という怒鳴り声が聞こえた。見ると、北朝鮮兵士二人がわたしに銃口を向け狙っていた。“(わたしは)韓国から来た牧師だ”と身分を明かしたが、北朝鮮兵士は“黙れ”と言った。20分後に一人の北朝鮮兵士がオートバイに乗ってやって来て、身分証を確認した後、“ここは立ち入り禁止地域だ”と言って開放してくれた」と語った。

 そして、立ち入り禁止線については「わたしが散歩したとき、海水浴場の海岸には黄土色のベニヤ板が敷かれ、幅2メートルの道になっていた。きちんと道になっていたので、散策路かと思った」と語った。

 このことは、金剛山を訪れた観光客のうち、パクさんが死亡した時点、またはキム牧師が抑留された時点まで、同様の出来事が数多く起きていたことを意味する。だが、これまで抑留や警告にとどまっていた北朝鮮側が突然態度を変え、非武装の女性観光客を射殺した理由とは何なのだろうか、さまざまな疑問が湧いてくる。

 現代峨山も安全管理責任は免れないだろう。現場の写真を見ると、立ち入り禁止を知らせる警告文は海から約100メートル離れた散策路周辺に設置されており、海辺を歩く人々には意味がない。しかも、10日の海開きを前に行われた補修工事で、現代峨山はフェンスの長さを以前よりも少し短くしていたことが分かった。写真を見た専門家らは「海を見ながら散歩する人なら、 気づかずに砂山を越えてしまうかもしれない」と話す。

 現代峨山の関係者は「禁止線近くを流れる小さな川にフェンスを設置しようと何度も作業を試みたが、流れが速くうまく行かなかったため、代わりに砂山を作った」と話している。

李性勲(イ・ソンフン)記者

【ニュース特集】金剛山で韓国人観光客射殺

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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