韓国女性射殺:大統領への報告が遅れた理由とは
合同参謀本部「第一線の将校の単純な推測だったが…」
11日に発生した金剛山における観光客射殺事件に関する李明博(イ・ミョンバク)大統領への報告は、2時間以上遅れた。この理由について韓国大統領府(青瓦台)は「合同参謀本部が“疾病による死亡の可能性がある”と報告してくるなど混乱しており、実情の把握に時間がかかったため」と発表した。しかし、問題の合同参謀本部による報告は、観光客の遺体を載せた救急車を通過させた出入国事務所(CIQ)派遣将校の漠然とした推測を根拠になされたものだったことが明らかになった。合同参謀本部が推測レベルの情報を大統領府にそのまま伝えたことも問題だが、それだけではない。現代峨山による現場状況の確認結果を土台とした公式報告を統一部から受け取ったのに、合同参謀本部側の不確実な情報に混乱し大統領への報告が遅れた、とする大統領府側の説明に対してもまた、あきれ果てて言葉も出ないという指摘がある。
合同参謀本部が自由先進党に報告した内容などによれば、今月11日午前、合同参謀本部状況室の一将校が、東海岸CIQ派遣将校から連絡を受けた。その内容は「北側から救急車と死亡者1名が来た。非武装地帯への出入ゲートを開けてほしいと統一部側から急ぎの要請があった。ゲートを開けてもよろしいか」というものだった。この将校がCIQの将校に死亡理由を尋ねたところ、「分からない。病気で死んだのではないか」という応答があり、ゲートを開けてやれ、と言ったという。軍の消息筋は「当時のCIQ派遣将校は、統一部や現代峨山側から、北朝鮮軍の銃撃により死亡したパク・ワンジャさんの死亡原因について話を聞けない状態だった」と語った。
合同参謀本部は、「その後、大統領府状況室の関係者が合同参謀本部状況室に“金剛山での観光客死亡事件について把握していることはないか”と尋ねてきたため、合同参謀本部状況室の将校がCIQ派遣将校との会話の内容を伝えた」という。国防部関係者は「今回の件は、正式に報告されたものでもなく、実務者の間だけで軽く話が交わされたものだ。こうした事案を大統領府の関係者がなぜ公開したのか、分からない」と語った。これに対し大統領府関係者は、「合同参謀本部状況室の将校が病気で死んだ可能性に言及したので、正確な実情の把握をやり直そうと力を注いだのは当然のことではないか」と言うなど、互いに責任を転嫁し合う雰囲気となっている。
ユ・ヨンウォン記者
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