独島:カナダの韓国人司書が独島を守った(下)
北米東亜図書館協会(CEAL)の韓国資料分科委員長も努めるキムさんは、今月10日に米国議会図書館の動向を知らせる電子メールを通じてこの事実を知った。韓国・中国・日本の図書を管理するキムさんは、これについて直ちに適切な対応を取る必要があると判断し、米国・カナダ・豪州・ニュージーランド・フランスの韓国人司書たちに連絡を取った上で反対の意見を集めた。キムさんの母親である詩人の権千鶴(クォン・チョンハク)さんは、国土海洋部の「海の日」のイベントで独島に関連する詩を詠むほどに独島に深い愛情を持っている。このような母の影響もキムさんの努力を大きく後押ししたという。
キムさんは週末を利用して独島に関する資料を収集し、米国議会図書館に独島を分類テーマから削除する計画の不当性を指摘する意見書を作成した。「週末は部屋に閉じ込もり、独島関連資料を検討して意見書を作成していた。息子が熱を出したが病院にも連れていけず、薬を飲ませるだけで済ませたほどだった」と当時の状況を語る。
キムさんは14日の午前中に米国議会図書館のティレット博士に8ページの意見書を電子メールで送った。分類テーマから独島を削除する案の問題点を指摘する内容だった。
また独島ではなくリアンクール岩礁を分類テーマとし、これを「日本海の島」という分類の下位に置こうとする動きについても問題を指摘した。キムさんは外交通商部・国土海洋部・駐トロント総領事館・駐米大使館にも電子メールとファクスを送り、「独島に関する非常に重要な問題だ。迅速な対応が必要だ」と現状を訴えた。ジョージ・ワシントン大学東アジア語文学科長のキム・ヨンギ教授にも同様の電子メールを送り、これをマスコミや同胞社会に伝えることを要請した。
キムさんの連絡を受けた駐米大使館は15日、米国議会図書館と緊急に連絡を取り韓国政府の憂慮を伝えた。キム教授もこの内容を特派員たちに伝えた。
結果的に米国議会図書館が「独島分類テーマの削除」計画を保留するに至ったのは、この問題に対する韓国人の関心が非常に高いということを意識した結果ということになる。
キムさんは「ここ数日は米国議会図書館の決定を食い止めることばかりに集中し緊張していたが、いい結果が出てうれしい。しかし安心するには早い」「韓国の国立中央図書館や国会図書館でも、米国など主要国の動きを常に観察する司書を任命する必要がある」と指摘した。キムさんは韓国教員大学を卒業した後にカナダのマッキール大学に留学して図書情報学を専攻した。その後2003年からトロント大学図書館で勤務している。
ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員
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