韓国女性射殺:北が訂正「威嚇射撃1発含む4発」(下)
しかしパクさんが銃撃された時間とそれまでの経緯については今も疑問が残る。北朝鮮側は当初柵から1.2キロ離れたキーセン岩周辺で監視兵がパクさんを発見したと説明していたが、今回それを800メートルほどの地点へと訂正した。パクさんの移動のペースがあまりにも早いという指摘を意識して修正した可能性が高い。事件発生の時刻も「午前4時55分から5時」へと訂正された。観光客の識別が困難な時間帯であったかのように説明しようとしたが、反論を受けたために発表内容を修正したと指摘できるだろう。
パクさんが銃撃を受けた経緯についても「パクさんは3回の制止命令を受けたにもかかわらず、来た方向に向かって逃走した。足を取られやすい砂浜を走っていた監視兵が、しっかりと整地された海岸を走ったパクさんの身柄を確保するのは難しかった。そのため3発の照準射撃を行った」というのが北朝鮮側の説明だ。しかし若い監視兵が50代の主婦に追い付けなかったという説明も説得力がない。
◆現代峨山による最初の報告も誤りだらけ
現代峨山が事件当初に誤った情報を流していた事実も確認された。監視カメラに設定されていた時間も12分50秒の狂いがあったが、この点に現代峨山金剛山事業所が気づかなかったことも非常に軽率だった。
さらに現代峨山は事件当初、「海の方向に向かって柵が設置されていた。そのため海の方に回って超えて行ったのだろう」と説明していたが、後になって海側の警戒ラインは砂を盛られていただけのものだったことを認めた。ビーチホテルから海水浴場、海水浴場入口から柵、柵からパクさんの銃撃地点までの距離についても何度も説明内容を変えている。現代峨山は「現場の社員が目で見ただけなので、正確でない部分もある」と弁解した。
北朝鮮から戻った現代峨山の尹社長が、現地での調査と北朝鮮からの説明を基に金剛山銃撃死亡事件の具体的な経緯について説明した。尹社長は「北朝鮮側は今回の事件について遺憾の意を示したが、合同の調査は受け入れられないというこれまでの立場に変更はなかった」と説明した。
尹社長のこの日の説明は事件現場を直接確認した上で行われたものではなく、北朝鮮側の説明を単に繰り返したに過ぎないものだ。そのため北朝鮮側の意向をそのまま伝達しただけで終わったとも指摘されている。またこの日午後に政府による合同調査団が遺体の鑑識結果を発表したが、現場での調査なしに鑑識だけで今回の事件について究明するのは困難、というのが調査団の説明だった。
崔有植(チェ・ユシク)記者
李性勲(イ・ソンフン)記者
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