「対馬は韓国領」説に歴史的根拠あり(上)
1949年1月7日、大韓民国の初代大統領・李承晩(イ・スンマン)が初の年頭記者会見で語った発言だ。この日、李承晩大統領は、韓日国交再開に言及する中で、対馬問題を取り上げた。日本と国交を正常化せよという米国の要求に応ずるための「てこ」として、対馬カードを切ったわけだ。李承晩大統領のこうした発言は、この時が初めてではない。李元大統領は48年8月15日に大韓民国政府樹立を宣言してから3日後の8月18日、声明を発表し、「対馬は韓国領」であるため日本に直ちに返還するよう求めた。これに日本が抗議するや、李承晩大統領は、同年9月に外務部から「対馬島属領に関する声明」を発表させた。
李承晩大統領による年頭記者会見直後の49年1月18日、制憲議員31人が「対馬島返還促求決議案」を国会に提出した。近々予定されていたサンフランシスコ講和会議で対馬返還を貫徹させる根拠を作るためだった。
韓国のあるメディアが2005年に入手した米国務省の外交文書によれば、51年4月27日、韓国政府は米国務省に送った文書の中で、次のように記している。「韓国は、日本が対馬に対するあらゆる権利、呼称、請求を放棄し、これを韓国に返還することを要求する(In view of this fact the Republic of Korea request that Japan specifically renounce all right, title and claim to the island of Tsushima and return it to the Republic of Korea.)」
残念ながら、その年の7月9日にヤン・ユチャン駐米韓国大使が国務省でジョン・ダレス大使と会談し対馬問題に関する韓国の立場を伝えた際、ダレス大使は「対馬は日本が長い間統制しており、今回の平和条約は対馬の現在の地位に影響を及ぼさない」と語り、韓国の要求を拒否した。その後、韓国政府もこれ以上対馬問題に言及することはなかった。
イ・ハンウ記者
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