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日本の経済成長を支えた「名誉型個人主義」とは

池上英子著、ナム・ミョンス訳『サムライの国』(知識ノマド) 

 「集団主義的で画一的な日本人」という西欧の偏見に対し、日本人も個人を尊重する土着の文化的要素を持っている、という事実を立証してみせた1冊。米ハーバード大に留学して社会学の博士号を取り、現在は米ニュースクール大学大学院社会学部教授を務めている女性研究者、池上英子が英語で出版した。

 著者は個人主義が変化をもたらしたという仮説の下、明治維新と第2次世界大戦の後に急激な経済成長を成し遂げることができた理由を、日本の独特な「名誉型個人主義」に見いだした。著者は、日本の中世の侍たちが自らの領地を守るために奮闘する過程で生じた個人主義的な「名誉意識」が、徳川幕府の成立に伴い、国家体制へと編入され“飼い慣らされ”ていった、と分析する。しかし、「静かな感情」として残っていたこの個人主義の欲求が、明治維新以降、階級体系が崩れるとともに噴出し、起業家的な活動を通じ「名を上げる」ことを求める日本人の欲望を刺激、近代以降の日本社会の発展の原動力になった、というわけだ。日本社会を「恥」の文化だと解釈したルース・ベネディクトの『菊と刀』を批判するエピローグが、とりわけ興味深い。原題は『The Taming of the Samurai』。

クァク・アラム記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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