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【コラム】メダルへの「欲」が美しい理由(下)

 「必ずメダルを取ってやる」という意志は、強固な「遺伝子決定論」をも打ち破った。日本競泳界の北島康介選手をはじめ、「白人たちの独壇場」だった水泳で、金メダルや銀メダルを取った韓国の朴泰桓(パク・テファン)、中国の張琳、米国の黒人選手コリン・ジョーンズがその主人公だ。

 ハイテク水着と科学的なトレーニング法は、わずかながらも浮力が白人より劣る有色人種のコンプレックスを克服した。もちろん、陸上での「黒人神話」が今も断然強いのは事実だが、これもいつ打ち破られるか分からない。

 「テコンドー宗主国」である韓国としては、ライバル国がますます強くなるのを見るのも新鮮だ。昨年の世界選手権大会で優勝したマリのダバ・モディボ・ケイタ選手、米国のロペス兄弟、アラブ首長国連邦の「テコンドー姫」マクトゥムのように、テコンドーとは心理的に距離がある国で、テコンドーのメダルを狙う選手が増えている。こうした現状を見れば、テコンドーは一部国家の独走によるオリンピック正式種目取消論争とはあまり関係がない。やはり、混じり合って初めて強くなれるのだ。

 個人のメダルへの意欲が国の歴史になることもある。カヤックのボークペティは、フランス代表から外されると、父の国・トーゴの代表として活躍した。彼が取った銅メダルはアフリカの小国トーゴにとって史上初のオリンピックメダルとなった。他国の国旗を身に着けた韓国出身選手と、韓国国旗をつけた他国出身の選手が共に泣き笑いするのは、韓国人にとって気持ちの面で新たな勉強になる。

 もし、意欲にもランクがあるとすれば、メダルを目指す意欲は「上級」に近いだろう。彼らが切望しているのは、自らの体を鍛え、わずか数グラムの金メダルを取ること。「金を枕にして暮らすメダリストたちの話を聞いたことがないのか」と腹を立てる必要はない。メダル褒賞金を出す国は少なくないが、大金を与える国はロシアなど数えるほどだ。カナダは今回のオリンピックから初めて褒賞金を出すことにした。一人の希望が皆を楽しませるなら、金の枕もけっこう。舌先三寸で世の中をもてあそび、メダルよりもずっと大きな何かを狙う者も、この世の中には多い。

エンターテインメント部=パク・ウンジュ部長

【ニュース特集】2008北京オリンピック

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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