北京五輪レスリング:韓国の没落、その原因とは
32年間にわたって金メダルを獲得してきた韓国レスリングの記録が、ついに途絶えた。21日、韓国最後の選手となったフリースタイル120キロ級の金材綱(キム・ジェガン)が、2回戦で敗退したのだ。計11人(グレコローマン5人、フリースタイル6人)の選手を出場させた韓国は、グレコローマン55キロ級の朴殷哲(パク・ウンチョル)が取った銅メダルを唯一の慰めとしなければならなくなった。
韓国レスリングは、1976年のモントリオール五輪でヤン・ジョンモ(フリースタイル55キロ級)が金メダルに輝いて以来、2004年のアテネ五輪に至るまで毎回金メダルを獲得してきた。韓国五輪史上、7大会連続で金メダルを獲得した種目はレスリングを置いてほかにない。ちなみに韓国は1980年のモスクワ大会には参加していない。
大会前、韓国は「最低でも1個の金メダル」を自負していた。しかし結果は完敗だった。五輪2連覇を狙ったグレコローマン60キロ級の鄭智鉉(チョン・ジヒョン)は、階級変更後の後遺症に悩まされ、3回戦で姿を消した。これはフリースタイルでも同じことだ。55キロ級のキム・ヒョソプが3回戦に進んだのがすべてだった。「選手全員がベスト4の実力を持ち合わせている」と豪語していたパク・ジャンスン監督(フリースタイル)の言葉が色あせた瞬間だった。
「レスリング没落」の原因としては、ルールの変更に適応できなかったことが挙げられる。今大会からレスリングは、2分3ラウンドのうち、先に2勝した方が勝ちとなる。また、二人の選手がパーテール・ポジション(防御する選手がマット中央にうつ伏せになり、相手の選手がその上に乗って攻撃すること)を試合中に抽選で取り決めるルールなどが新たに導入された。つまり、攻撃的な要素が取り入れられたのだ。
しかし、韓国人選手たちはこれまでのように消極的な試合を繰り広げた。ラウンドごとの点数を合計する方法ではないにもかかわらず、6分間にわたって始終防御する過去のスタイルに固執した。短い時間内に1点でも多く獲得するための試合運びは見られなかった。
準備不足や、選手と監督間のコミュニケーション不足も指摘された。選手たちは誰よりも多くのトレーニングをこなしたが、皆一律で全く変化が見られなかった。全員がある程度のレベルを維持していたものの、危機的状況を打開する能力と臨機応変な対応に欠けていた。長い間、泰陵選手村(蘆原区孔陵洞)で選手たちの練習を見てきたというある専門家は「惰性に流されているようだった。監督たちが競技場の外で大声を張り上げ、激励する姿も、北京では見られなかった」と話している。
チョン・セヨン記者
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