大学生の危険なアルバイト事情(下)
ソウルS大学4年のAさん(24)は先月、学校の薬学研究所で行われている「臨床試験」のアルバイトをした。臨床試験とは、市販の薬と同じ成分である複製薬の効果が市販の薬と同じかを調べるための実験だ。そこでは市販の薬と複製薬を服用し、採血して人体に及ぼす影響と効能などを比較する。学生たちの間では「マルタ・アルバイト」と呼ばれており、モニター募集がサイト上に掲載されると、1日に数十件の申請が舞い込む。
企業は1回につき20万-30万ウォン(2万-3万円)をバイト料として支払い、人々がためらう薬の実験をする場合は60万ウォン(約6万円)ほど支払う。Aさんは「不況で以前やっていた家庭教師のアルバイトがなくなり、臨床試験アルバイトをすることになった」と話した。2年前に開設された臨床試験アルバイト仲介サイトの「アルバ・メディ」は、現在会員数が9万人に達している。
ソウル市江南区ノンヒョン洞のある女性専用バーでは最近、バーテンダーのアルバイト募集の競争率が100倍を超えた。「身長178センチ以上、容姿端麗の21歳以上の大学生」という条件が付されている。週4日勤務で月給250万ウォン(約25万円)、これとは別に成果給も支給される。今月25日、「アルバイトの面接を受けたい」という申し込みが1日だけで20件にも達した。
大学生らがこうしたアルバイトを選ぶ理由は、授業料だけのためではない。役割代行アルバイトサイトに「6万ウォン(約6000円)でソウル・仁川地域で恋人代行をする」と掲載した大学3年のチョンさん(24)は、「お金を稼ぐと同時に一風変わった経験をしてみたい」と語った。
全北大社会学科のソル・ドンフン教授は「若い学生らが違法または不道徳な行為に良心の呵責(かしゃく)を感じないのは、韓国社会に広がっている危機症候群の一つ。お金を稼ぐために違法行為や不健全なアルバイトをすると、将来価値観の形成や職業の選択に悪影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。
呉允熙(オ・ユンヒ)記者
ウォン・セイル記者
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