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金芝河氏が左派批判に乗り出した理由(上)

 詩人の金芝河(キム・ジハ)氏が9日付のネット新聞「プレシアン」に投稿した『左翼に問う』と題する文の中で、韓国社会の極左勢力を激しく非難した。ソウル市庁前広場でのキャンドル集会を政権奪取のために利用しようとした一部左派勢力について金氏は「極左」と規定し、「進歩は極左ではない。また、わたしのような中道進歩は極左とは全然違う」と宣言した。

 金氏は今月7日から「金芝河のろうそく(キャンドル集会)を考える」と題する寄稿文をプレシアンに連載している。そこでは「左右の両極端を排除しつつ中間でもない、全体的に次元の異なる真の中道」に向けた最近の考えを示そうとしている。これまで生命平和思想運動を実践してきた金氏が「真の中道論」を提示している理由は、キャンドル集会を通じて表面化した韓国社会の両極端現象を批判・克服することにあるという。金氏は「ろうそくの生命と平和へ向かう道を通じ、わずか数カ月で左右双方の両極端の誤謬(ごびゅう)が顔を出した」と指摘した。

 とりわけ金氏はキャンドル集会の現場で暴力行為を行った一部の勢力を「カスール」と呼び、「市民の平和的な集会に覆面をかぶってまぎれ込み、あちこちで暴力行為を働く者たちを意味するフランス語だ。わたしはこれをやや皮肉って、破壊と暴力と扇動を本業とする人たちのことを意味する言葉として使った」と説明した。さらに「しかしあの左派カスールの登場を指折り数えて待ち望み、暴力による鎮圧と現政権による独断を正当化し、世の中を思い通りに操ろうとする右派集団も、わたしにとっては同じカスールに見える」とも指摘した。

 金氏はかつて、1970年代の社会をパンソリ(伝統芸能)風に風刺した詩『五賊』を発表し、それが原因で当時の政府により投獄されたことから、これまで民主化運動の受難を象徴する人物とされてきた。その後80年代以降は生態環境運動に関心を持ち生命思想を提唱した。91年に明知大学の学生カン・ギョンデ君が死亡した事件の影響で、学生運動活動家の間に焼身自殺が相次いだときには、「死に向けた儀式はもう終わりにせよ」という寄稿文を本紙に掲載し、学生運動の過激派から「裏切り者」の烙印を押された。

 金氏は「(過激な左派たちは)投獄された経験のあるわたしを徹底したマルクス・レーニン主義者とか不屈の革命闘士などと持ち上げ、その悲劇の名声を、自分たちの力を蓄えるのに利用しようとした。また何としてもわたしを処刑し、国際的な宣伝活動に利用しようともした。しかし、わたしが彼らの言うことを聞かなかったため、裏切り者だとか変節漢などとして逆に謀略中傷の対象となった。さらに先輩と自称する人が“芝河は監獄で死ぬべきだった”とまで言い放った。これではもう笑うことさえできない」と語った。

朴海鉉(パク・ヘヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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