北朝鮮に拘束され、解放後1週間で死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏の父フレッド氏がマイク・ペンス米副大統領の招待で平昌冬季五輪の開会式に出席することが分かった。五輪を利用した北朝鮮の平和攻勢に対し、北朝鮮による残酷な人権弾圧の確実な証拠であるワームビア氏事件をもって迎え撃とうというドナルド・トランプ政権の考えの現れと見られている。

 フレッド氏は4日(現地時間)、「ペンス副大統領の招待で平昌五輪の開会式に出席するのか」という本紙の電話取材に「I think so(そうなると思う)」と答えた。だが、韓国での日程については「まだはっきりした日程が出ていないので言及できない」と慎重な姿勢を見せた。米紙ワシントン・ポストも同日、ペンス副大統領がゲストとしてフレッド氏を招待したと報道した。ホワイトハウスは先月30日の一般教書演説にフレッド氏や脱北者を招待して雰囲気を盛り上げた。今月2日にはトランプ大統領と脱北者8人が面談している。そして、フレッド氏を平昌五輪開会式に招待し、北朝鮮の人権問題に対する圧力を最大限に引き上げるものと見られる。

 フレッド氏は米国で北朝鮮に対する圧力の象徴のような存在だ。同氏はさまざまなインタビューで、「私の家族は(オバマ政権の)『戦略的忍耐』の時代が終わったと信じている。北朝鮮は犠牲者ではなくテロリストだ」と述べた。同氏は昨年11月に自らワシントンD.C.のロビー会社を雇って北朝鮮追加経済制裁やテロ支援国再指定を模索してほしいと依頼、実際にその少し後に北朝鮮はテロ支援国に再指定された。現在、「オットー・ワームビア法」と呼ばれている金融制裁法案も米議会にかけられている。フレッド氏は一般教書演説に共に招待されたある脱北者に、オットー氏が北朝鮮入国時にしていた黒いネクタイをプレゼントして「北朝鮮の人権問題に献身してほしい」と頼んだ。このフレッド氏をペンス副大統領と共に平昌五輪開会式に出席させるだけでも、北朝鮮にとっては最大の圧力がかかるメッセージになるだろう。

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