▲写真=NEWSIS

 「別れ別れになっていた親兄弟と再会できたような気持ちです。私たちは厚い肉親の情を胸に抱いて共に生きています」

 玄松月(ヒョン・ソンウォル)三池淵管弦楽団団長率いる北朝鮮芸術団が平昌冬季五輪開会式前日の8日午後8時、江原道江陵アートセンターで特別公演を行った。北朝鮮芸術団の韓国公演は2002年にソウルで開かれた8・15民族統一大会以来16年ぶりで、団員数も過去最多だ。北朝鮮側は韓国の歌謡曲・ポップス・クラシック音楽など数多くの楽曲を演奏したが、政治色の濃い北朝鮮の歌を選曲するなどして韓国側との間で確執を生む部分もあった。

 北朝鮮の歌謡曲『パンガプスムニダ(お会いできてうれしいです)』で幕を開けた公演は、『白い雪よ降れ』『私の国が一番いい』といった北朝鮮の曲のほか、韓国人歌手・羅勲児(ナフナ)『愛』、李仙姫(イ・ソンヒ)『Jに』、WAX『旅情』、沈守峰(シム・スボン)『男は船、女は港』といった韓国の歌謡曲、『You Raise Me Up(ユー・レイズ・ミー・アップ)』『オペラ座の怪人』といった洋楽をメドレーにするなど、約1時間40分間にわたった。早いテンポの軽音楽から『モーツァルト交響曲40番』『バッハ トッカータ』のようなクラシック音楽まで演奏したかと思えば、赤のノースリーブに黒のホットパンツ姿の5人組舞踊団が登場して『走って行こう未来へ』を披露する一幕もあった。

 公演の終盤には『統一は我が民族同士』と『我らの願いは統一』が女声8重唱で披露された。観客の一部がステージに近づいて握手を求め、北朝鮮の歌手たちも一人一人に応えたが、アンコールには応じなかった。

 公演が行われた師任堂ホール902席はインターネットの抽選で選ばれた市民560人や江原道の南北離散家族など政府推薦の252人で満席になった。白いツーピース姿の玄松月団長はステージに上がらなかったが、与党「共に民主党」秋美愛(チュ・ミエ)代表と並んで座り公演を鑑賞した。また、韓国統一部(省に相当)の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官と北朝鮮文化省のクォン・ヒョクポン局長も並んで座った。崔文洵(チェ・ムンスン)江原道知事、共に民主党のキム・ジョンウ、シム・ギジュン、ユ・ウンヘの各議員、小説家のイ・ウェス氏、国立バレエ団のカン・スジン芸術監督、韓国文化財団のチン・オクソプ理事長ら韓国政界・文化界関係者も鑑賞した。

 南北の間では公演開始直前まで選曲をめぐり確執があったという。『牡丹峰(モランボン)』と『白頭と漢拏は私の祖国』の2曲が問題になったとのことだ。

 『牡丹峰』には「社会主義建設は素晴らしい」「敵の火の雨 爆弾の中で戦い勝った 我が平壌」という歌詞が、『白頭と漢拏は私の祖国』には「民族の団結した力が 全世界にとどろく時 太陽朝鮮 一つになる 統一あれ」という歌詞がある。芸術団は『白頭と漢拏は私の祖国』のみ披露したが、「太陽朝鮮」を「我が民族」に変更して歌った。

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