平昌冬季オリンピックの開会式が今日行われ、17日間の日程がスタートする。これまで特に見るべきものもなかった江原道の深い山の中が、今日から先進各国の集う冬の祭典の場となる。いまだに信じられない奇跡だ。今や平昌は世界史に残る大韓民国復興の一つのシンボルになった。平昌オリンピックには冬季大会史上最多の92カ国から2925人の選手たちが集まる。オリンピックは地球村全体の祭典だ。世界の若者たちが国の名誉を懸けて自らの技能を競う。氷や雪など見たこともないような赤道直下の国々の選手たちもチャレンジする。世界中がテレビを通じて選手たちの一挙手一投足に熱狂するだろう。

 平昌冬季オリンピックは3回のチャレンジの末誘致に成功した。このように多くの困難を乗り越えて開催にこぎ着けたオリンピックが運営上のノウハウ不足などで汚点を残すものとなってはならない。今も現場ではオリンピック開催の準備に取り組んでいる作業員など120人以上がノロウイルスに感染していることが分かった。組織委員会や韓国政府、地方自治体などは一刻も早く感染経路を解明し、被害の拡大阻止に全力を傾けなければならない。平昌現地周辺は交通や通信、電気、水道などのインフラが完全に整っているとは到底言えない地域だ。大会進行に当たりわずかでも支障の兆しが見えれば、直ちに必要な対応が取れるよう関係機関や行政の職員は一瞬たりとも緊張を緩めてはならない。

 今回のオリンピックは大統領弾劾という非常事態に加え、韓国国内での激しいイデオロギー対立、北朝鮮による挑発可能性などの影響で本来あるべき熱気が冷めてしまった。「2年後に予定されている東京オリンピックの方がむしろ盛り上がっている」といったため息交じりの声も聞かれる。その影響で企業などが団体でチケットを購入した非人気種目の開催会場では多くの空席が出てくるかもしれない。全世界に放映される画面に空席が目立ち、平昌オリンピック全体のイメージが悪くなる懸念も出てきている。今こそ国民全体がオリンピックを盛り上げ、国のためという思いで会場に足を運び、ぜひとも選手たちを応援してほしい。

 北朝鮮が参加を決めたことで世界の注目が政治的な問題にばかり集まってしまい、本来オリンピックの主人公であるはずの選手たちへの関心がいま一歩という傾向も見受けられる。しかしオリンピックが開幕する今日以降はそうであってはならず、今後はオリンピックそのものと平昌が最優先とならねばならない。

 7年前の国際オリンピック委員会(IOC)総会で平昌の名前が呼ばれたその日、その時の感動は今も全ての国民が鮮明に覚えている。その感動と感激を今こそ国全体が思い起こさねばならない。今回のオリンピックは誘致の段階から非常に多くの困難を乗り越えて実現した。そう考えると失敗など絶対にあってはならない。平昌冬季オリンピックは歴代のどの大会よりも完璧な進行、ボランティアの奉仕、国民の熱気などにより選手たちには最高のコンディションで最高のパフォーマンスを発揮してもらいたい。平昌での感動のストーリーが地球村を感動の涙と笑顔であふれさせねばならない。今がそのスタートだ。

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