金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会第1副部長や金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長など北朝鮮の高官級代表団が9日、韓国の仁川空港に到着した。北朝鮮の高官級代表団は金永南氏を団長に、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の妹・金与正第1副部長、崔輝(チェ・フィ)国家体育指導委員長、李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長などからなっている。

 韓国側からは統一部(省に相当)の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官、千海成(チョン・ヘソン)次官と大統領府(青瓦台)の南官杓(ナム・グァンピョ)国家安保室第2次官が空港で一行を出迎えた。

 北朝鮮代表団の中で真っ先に飛行機を降りたのは金永南団長だった。次いで、3-4メートル後から金与正氏が出てきた。午後2時4分ごろ、趙長官は金永南団長と対面して「歓迎します」とあいさつし、金永南団長は「ありがとう」と答えた。

 その後、北朝鮮代表団は2時7分ごろ仁川空港のVIP接見室「3無窮花」に入り、趙長官一行と対話を交わした。

 金永南団長は趙長官などに「影を見るだけでも、誰が南の人間で誰か北から来た客なのかということがよく分かる」と言葉をかけ、「今の大気温度は何度か」とも尋ねた。

 これに、韓国側の関係者が現在の温度を伝えると、金永南団長は「平壌の気温と特に差はないな」と語った。

 そこで趙長官が「かなり(寒さが)緩んだ。数日前まではちょっと寒かったが、北から大事な客がお越しになるというので、天気もそれに合わせてこのように温かく変わったらしい」と歓待した。

 金永南団長は「かつてもわれわれ、東洋礼儀の国といわれている、そういう国。これもわが民族の矜持の一つ」と言葉を継いだ。

 金永南団長と金与正氏が儀典室で互いに相手へ上座を勧める様子も見られた。金与正氏は、飛行機を降りた直後からずっとほほ笑みを浮かべていた。

 一行は、非公開の歓談まで含めておよそ20分間対話を交わした後、2時35分ごろ乗用車で仁川空港駅に移動し、韓国高速鉄道(KTX)に乗ってまっすぐ平昌へ向かった。

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