五輪特需に沸く江原道平昌・江陵エリアの飲食店が、予想外の問題で頭を悩ませている。外国人の「割り勘」文化だ。韓国の飲食店を訪れる外国人客は大半が、会計のときに合計額を人数で割って一人ずつ支払う。

 江陵の選手村近くにある飲み屋の社長、パクさん(29)は「最近は会計中に慌てることが多い」と話した。何日か前、外国人客が数人で店を訪れた。先に2-3人が店を出て、しばらくすると別の友人たちが来て席に座った。先に出た人たちは自分の飲み代を各自で支払った。後から来た人は自分の酒を追加注文した。そのたびにパクさんは足したり引いたり計算しなければならなかった。パクさんは「テーブルごとではなく個別に会計をしたため、気が狂いそうだった」と話した。

 会計にかかる時間も長くなる。江陵にある焼き肉店には数日前、外国人団体客20人が訪れた。食事を終えると、一人当たりの金額を出すよう店側に求めた。店のオーナー(56)は「それぞれ何を何人分食べたのか一人ずつ確認し、クレジットカードを20回処理した。会計に10分は掛かったと思う」と話した。

 コンビニエンスストアでも、グループで店にやって来て各自が自分の分だけを支払う。1000-2000ウォン(約100-200円)の少額商品でも同じだ。

 特に外国人客は現金で支払うケースが多いため、財布から小銭を取り出して一つずつ数え、ぴったりの金額を店員に渡す。そのため試合が終わって客が集中する夕方には、5-6メートルのレジ待ちの列ができる。待つことができない韓国人客とトラブルになることもある。

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