「尊敬する裁判長、今回の件は本当にこれまで以上に勇気ある判断が必要です」

 前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告の国選弁護団は27日の結審公判で最終弁論をした。同被告が起訴された件について、弁護士5人が順に反論したのだが、最終弁論だけで約4時間30分かかった。中には時に感情にこみ上げてきて泣き出しそうになったり、実際に泣いてしまったりする弁護人もいた。

 これら国選弁護人は昨年10月、朴槿恵被告が一審こう留期間延長に反発して出廷を拒否してそれまでの弁護団が辞任した後に裁判所によって選ばれた人々だ。朴槿恵被告はこれら萬誤認に一度も面会していない。よって、国選弁護団はA4用紙12万ページに達する捜査・裁判記録だけを見て論争した。

 ミル財団・Kスポーツ財団の支援金強制募金疑惑について弁論したパク・スンギル弁護士は虹に例えて反論した。同弁護士は「虹を描く時は色を区切って描くが、実際に見るとその境界線は明確ではない」として、明らかに罪となる行為だけを処罰すべきだと主張した。財団への支援要求が強要罪になるには企業に対する脅迫がなければならないが、そのような行為はなかったため処罰できないということだ。同弁護士は「企業からすれば財団への支援は不本意だったかもしれないが、大統領が支援をしろと脅迫していなかったことも確かだ。平昌冬季五輪を見ていて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が高い所で歓迎される姿を見て、朴槿恵被告が何年もこの五輪の準備をしてきたという思いが頭に浮かび、心の中で『お疲れさまでした』と拍手を送った」と言った。この時、同弁護士は泣き出し、「大統領として昼夜を問わず努力した点を考慮し、善処してほしい」と訴えた。

 サムスンからの収賄疑惑について弁護したカン・チョルグ弁護士は「サムスンの乗馬支援金は(国政介入したとされる崔順実〈チェ・スンシル〉被告の娘)チョン・ユラ氏1人だけのためのものではなく、五輪に向けて準備する選手たちのためのものだ」と無罪を主張した。その上で、「崔順実被告が40年間にわたり朴槿恵被告の話し相手になり、衣装を用意したりしたとしても、朴槿恵被告が使命感をすべて捨ててまで、崔順実被告にわいろを受け取らせたと見なせる証拠がない。2人の共謀関係は推測に過ぎない」と言った。チョ・ヒョングォン弁護士は「後に『裁判所は世論に振り回されず、賢明な判断をした』と評価されるよう、詳細に調べてほしい」と述べた。

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