丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部(省に相当)長官は7日、ラジオ番組のインタビューで、南北が来月末に首脳会談を開催することで合意したことについて、北朝鮮の「巨大な譲歩だ」とした上で「これほどまでなら(米国は米朝対話から)逃げられない」と述べた。

 丁氏はインタビューで、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国の派遣した特使団に対し「非核化は先代の遺訓」と述べたことなどを紹介した。北朝鮮側が「対話している間は核実験・ミサイル発射を行わない」と表明したことについては「一種の条件付き猶予だが、モラトリアム(核凍結)を宣言したものだ」として「米国にとっては米朝対話を避けられなくなるほどの積極的な姿勢だ」と評価した。

 南北が4月に板門店の韓国側施設「平和の家」で3回目の南北首脳会談を開催することで合意したことについては「極めて大きな意味がある」と評した。金正恩委員長については「休戦協定の締結後に軍事境界線を初めて超える北朝鮮の最高指導者」と述べた。

 丁氏は、特使として訪朝した韓国大統領府(青瓦台)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が米国を訪問後に中国とロシアを訪れ、国家情報院(国情院)の徐薫(ソ・フン)院長が日本を訪問する予定だと明らかにした。丁氏は「(北朝鮮核問題を話し合う)6か国協議の参加国を全て訪問することになる」として「米朝対話の後に6か国協議を開催できるよう地固めしたい韓国政府の意志の表れだ」と指摘した。丁氏はまた、北朝鮮が非核化の条件として体制安全の保障を求めたことについて「米朝の国交樹立と平和協定」を意味するとの見方を示した。

 丁氏はこの日、別のラジオ番組にも出演し「(訪米する鄭義溶室長は)トランプ大統領が米朝対話に乗り出さざるを得なくなる何らかの切り札を持っているはずだ」と述べた。

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