旧日本軍の慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さん(89)が8日(現地時間)、フランスの下院を訪問し、慰安婦問題について証言した。李さんはまた、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部前で慰安婦資料のユネスコ世界記憶遺産登録を訴えるデモを行った。

 李さんはこの日、フランスの韓国系議員団体の要請により下院で「慰安婦被害者の苦痛」をテーマに被害を証言した。

 李さんは「15歳のとき(日本軍が)強制的に船で中国・上海と台湾の戦地に私を連れていき、性奴隷として働かされ、とても言い表せないような大きな苦痛を受けた」として「歴史の生き証人として、また女性人権運動家として、日本による正式の謝罪と法的賠償を要求する」と訴えた。

 この席で、韓国系でフランスで養子となったジョアキム・ソン・フォルジェ下院議員は「日本が過去を認め、心からの謝罪をすることで、女性だけでなく世界の人権に寄与することができる」と主張した。

 また、カトリーヌ・デュマ上院議員も「国際女性デー(3月8日)に確固たる勇気を持って証言してくださり、感銘を受けた。フランスにはあまり知られていないつらい事件をフランスの女性政治家に伝えたい」と述べた。

 李さんは下院での証言を終えると、午後にはユネスコ本部前でヤン・ギデ光明市長と韓国にある慰安婦被害者の共同生活施設「ナヌムの家」の安信権(アン・シングォン)所長と共に、「慰安婦」資料のユネスコ世界記憶遺産登録を求めるデモを行った。

 また、パリ第7大学では、李さんの証言とヤン市長、安所長による慰安婦問題関連講演も行われた。

 李さんのフランス訪問は、ヤン市長と共に先月「ナヌムの家」を訪れたジャン・ヴァンサン・プラセ元長官の要請により実現した。


 ヤン市長は「生きているうちに日本の謝罪と法的賠償などで『恨(ハン=無念の思い)』を晴らしてほしいという言葉が常に胸にあった」「李さんが慰安婦被害者として国際女性デーにフランス下院で証言したことは大きな意味がある」と説明した。

ホーム TOP