盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権3年目のとき、ある世論調査で、20代の与党支持率が16%にすぎないということがあった。野党よりも低かった。60%ほどが「盧大統領を支持しない」と回答した。当時、20代が「保守」だったからそういう結果が出たのだろうか。李明博(イ・ミョンバク)政権2年目の2009年には「大統領を支持しない」という20代が78%にも上った。朴槿恵(パク・クンへ)大統領時代の16年初めには、20代は18%しか朴大統領を支持しなかった。ある専門家は「20代はいつも現実の権力に抵抗する特徴を持っている。保守と進歩を行ったり来たりしているわけではない」と語った。

 今の20代は1990年代生まれだ。物心ついたころからリアルタイムでオンラインコミュニケーションを取ってきた、最初の世代だ。今の30代が「パソコン通信」や「ケータイ」に対して持っている思い出が、20代にはない。最初からメールの類で友達と連絡を取った。金大中(キム・デジュン)政権時代に女性部(省に相当)が発足して両性平等教育指針が作られ、その影響を受けた最初の世代が今の20代だ。

 2月21日に発表されたある世論調査を見ると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対する20代の支持率は41.5%だった。政府発足直後と比べると半分で、しかも最低値だ。20代が中心的な支持基盤だったのに、いつの間にか中心的な離反勢力になった。この政権も、独自の世論調査を頻繁にやっているのか、20代の世論の流れを分かっているらしい。この世論調査が発表された日、文大統領は20代を抱き込むため、ある大学の卒業式に出席していた。一方、ある与党議員は国会で行事を開き、20代、特に男性の支持率下落についてあれこれ掘り下げた。「性別対立」、「良心的兵役拒否」、「雇用」、「コミュニケーション不足」が、原因だと言う答えが出た。

 ところが与党「共に民主党」の薛勲(ソル・フン)最高委員は、驚くべき分析を打ち出した。現政権で小・中・高校教育を受けた20代は、きちんとした民主主義教育を受けていないから文大統領を支持しないのだという。薛氏は「私は維新体制(1972年10月、当時の朴正煕〈パク・チョンヒ〉大統領による軍事独裁体制。10月維新)前に民主主義教育をきちんと受けた世代」とも語った。元職の大統領経済補佐官が少し前、「ここに座っていて就職がダメだ、ヘル朝鮮だと言うな」と20代をなじったが、薛氏は20代の大統領支持率下落が「民主主義教育を受けていないせい」だという。

 「雇用政権」だというのに雇用面で大惨事が起き、「庶民政権」だというのに庶民の勤労所得がわずか1年で37%もマイナスになった。所得統計で「マイナス37%」という数字が出るのは、本当に空前絶後だろう。こんな状況で、現実に批判的な20代がどうして政権を支持するだろうか。そうは考えず「教育が間違っていたから」だという。こういう人々は、本当にどんな教育を受けてかくもコミュニケーション不在で傲慢な人間になったのか、理解できない。

イ・ドンフン論説委員

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