今月16日深夜に行われたU20(20歳以下)サッカー・ワールドカップ決勝戦で、韓国はウクライナに敗れ惜しくも準優勝に終わったが、その直後、大手検索サイトのリアルタイム検索ワード1位は大会MVPを受賞したイ・ガンイン選手(18)や鄭正溶(チョン・ジョンヨン)監督ではなく、MFのキム・ジョンミン選手(20)になっていた。決勝戦で調子を落としたキム・ジョンミンのプレーに不満を持ったネットユーザーから、歴史的優勝を逃した犯人として目を付けられたからだ。その時からネットではFIFA(国際サッカー連盟)主催の大会で史上初の準優勝を成し遂げた神話ではなく、「誰が敗因か」がより重要な問題となった。

 守備型MFとして1-3という敗北を阻止できなかったキム・ジョンミンに対しては、U20代表に関するほぼ全ての記事で批判的なコメントが相次ぎ、キム・ジョンミン個人のサイトも炎上した。例えば「今後は出てこないでください」「顔も見たくないので空港では顔を上げるな」などといった具合だ。「キム・ジョンミンは人脈によって代表に入りチームに迷惑を掛けた」「外圧のせいで監督はキム・ジョンミンを起用しゲームを壊した」などのうわさも急速に広まった。17日に仁川空港に帰国した時も、またソウル広場で行われた歓迎イベントでも、キム・ジョンミンだけは一人笑顔がなかった。

 キム・ジョンミンは15歳だった2014年、イ・スンウら1歳上の先輩らに交じって中学生として唯一AFC(アジア・サッカー連盟)U16チャンピオンシップの準優勝メンバーとなり、優れた才能ある選手として大きな注目を集めた。その後は毎年のように先輩らと競争を重ね、16歳だった2015年にはU17ワールドカップでベスト16に入り、18歳だった17年にはU20ワールドカップのメンバーに入った。19歳だった昨年は23歳以下のアジア大会で金メダルメンバーとなったが、この時は4歳上の先輩らと競争した。昨年11月にはフル代表のベント監督の目に留まり、Aマッチデビューも果たした。彼を知る高校時代の監督やコーチは「同年代の大会ならキム・ジョンミンを選ばないのは異常とも言えるほど、実力的には抜きんでていた」と語る。実際に今大会の予選リーグ第2戦の南アフリカとの試合ではキム・ジョンミンのシュートがなければ、キム・ヒョンウの決勝ゴールもなかったはずであり、韓国はベスト16に進出できなかった可能性もある。この試合は韓国が1-0で勝った。

 選手として活躍できなければ当然批判も受けるだろう。それが代表チームであればなおさらだ。しかし人格攻撃や流言飛語になるとその選手にとってはむしろマイナスだ。サッカー協会のある関係者は「選手たちは最近、ネットなどでの批判にとても神経質だ。そのプレッシャーで調子を落とすのが目に見えるほどだ」と語る。

 今回はキム・ジョンミンだったが、次の犯人がイ・ガンインになることも決してなくはない。キム・ジョンミンも5年前にはイ・ガンインに劣らない天才として大きな期待を集めていた。確実なことは、今のようにネットで相次ぐ炎上が選手や代表チームの発展にプラスになる可能性がほぼないということだ。悪意のある書き込みを行うネットユーザーの誰にもそのような権利はない。

スポーツ部=イ・テドン記者

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