クローン麻薬探知犬も実現可能?

- 関税庁提供
ソウル大学獣医学部校舎の6階にある李教授の研究室を訪れたのは、韓国関税庁傘下の関税・国境管理研修院・探知犬訓練センターの職員たちだった。同センターは韓国に入国する旅行者らの荷物や国際郵便物にヒロポンや大麻などが隠されていないかどうかを調べる麻薬探知犬を育成する施設だ。
関税庁の職員らは李教授に対し、「スヌルフィーを誕生させた技術を応用して、優秀な遺伝子を持つ麻薬探知犬のクローンを作ることはできないか」など、クローン探知犬の生産の可能性について質問した。また、「最近は麻薬を香水のような臭いの強い物と一緒に持ち込むことで、探知犬の嗅覚をマヒさせるケースも増えている。探知犬の嗅覚をこれまでよりも300倍くらいに強化できる方法はないか」といった質問まで飛び出した。これに対し李教授は、「既に犬のクローン技術を有しており、成功率も25%程度までになった。だが、遺伝子を操作して犬の嗅覚を数百倍にまで向上させるというのは、犬の遺伝子を完全に解読できた上で初めて可能になる」と答えた。要するに技術の補完さえできれば、強力な嗅覚を持つ「スーパー麻薬探知犬」を大量生産することも可能だというわけだ。
現在、仁川空港など韓国各地の空港や港で活動している麻薬探知犬は約60頭いる。だが、旅行者の数が増え、麻薬が密輸される可能性が高まる中、探知犬の数が不足しているのが現状だ。さらに2001年の米国同時多発テロ以降、世界各国で探知犬の需要が増え、探知犬を輸入することも難しくなった。今回、関税庁の職員らがクローン動物研究の第一人者を訪ねた背景には、こうした深刻な悩みがあるというわけだ。
麻薬探知犬の場合、通常生後10カ月未満の犬を選び、14週間ほど訓練を施す。だが、訓練以上に重要なのは生まれつき備わる嗅覚などの遺伝的な形質だ。優れた形質を持つ探知犬は1頭あたり1000万ウォン(約125万円)にもなる。これに訓練費用まで加算すれば、探知犬1頭を養成するのにかかる費用は、最大で3000万ウォン(約375万円)から5000万ウォン(約624万円)にもなるという。
優れた嗅覚を持つ麻薬探知犬をクローン技術で大量に生産することができれば、関税庁の悩みも一挙に解決できるというわけだ。
パク・スチャン記者
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