「独立門は日本帝国主義の凱旋門に等しい」

 三・一運動89周年の記念式を前に、朝鮮の独立や歴史を象徴するとされてきた独立門の扱いに異議を唱えている人物がいる。独立の象徴として知られてきた独立門が、実際には日帝の残滓(ざんし)だという主張しているのは、西大門監獄原型復元研究会のホン・ホンイル会長だ。

 ホン会長は「独立門は植民地の象徴であり、西大門監獄こそが民族精気の象徴だ」と語る。そして「独立門と西大門刑務所をひとくくりにして独立門公園として運営するなどとは、とんでもないことだ」と批判している。

 ホン会長は独立門が建てられた時期に注目すべきだと言う。日本が日清戦争(1894-95)に勝利した翌年に建てられた独立門は清の使臣を迎えるためにあった迎恩門を壊し、その代わりに建てられたものだ。つまり実際には「独立門」ではなく、日本の勝利を記念するための凱旋門に近いという。

 ホン会長によれば「独立門ではなく、抗日運動に命をかけた人々の魂がこもった西大門刑務所こそ、真の独立の象徴だ」という。ホン会長は西大門刑務所歴史館が独立門公園の一部として設置されたことに疑念を表明した。また、日帝の残滓である「刑務所」という単語の代わりに、「監獄」という名称を用いるべきだと主張している。

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