【コラム】李鍾範は本当に引退すべきだったのか

 最近、日本のプロ野球界では2人のベテラン選手の活躍が話題になっている。中日の山本昌広(46)と阪神の金本知憲(44)だ。2人は韓国でもその名が知られている。

 山本昌広は宣銅烈(ソン・ドンヨル)や李鍾範(イ・ジョンボム)、サムソン・リーこと李尚勲(イ・サンフン)が日本で活躍していた当時の中日のチームメートで、1983年にドラフト5位で中日に入り、86年に1軍デビューを果した。それ以来、2010年まで25年にわたり1軍の先発ローテーションの座を守り続けた。昨年は右足首の負傷で1軍では1試合も出場できず2軍落ちし、今シーズンが始まる直前まで真剣に引退を考えたという。しかし、山本昌広が現役を続けることにしたのは、チームの幹部たちが現役続行を求めたからだ。

 2007年に2億4000万円だった年俸は、今年は4000万円にまで下がった。しかし、山本昌広は今月1日の広島戦で先発として登板し、5回を投げてヒット3本の無得点に抑えた。リリーフが打たれて勝利投手にはなれなかったが、この試合でセ・リーグ最多シーズン出場記録(26年)を塗り替えた。日本のプロ野球最長記録は、セ・パ両リーグで活躍した工藤公康の29年だ。

 「40代のドラマ」のもう1人の主役は、韓国系の阪神・金本知憲だ。金本は1992年から2002年まで広島に所属し、03年からは阪神で活躍している。1492試合連続フル出場という世界記録を持つ金本は、「鉄人」と呼ばれている。さらに日本のプロ野球連続試合出場記録も狙っていたが、昨年4月15日の中日戦で代打に出た際、一塁ランナーが盗塁に失敗してアウトとなり、残念ながら1766試合で記録は途絶えた。昨年も122試合に出場したが、打率2割1分8厘、本塁打12本と記録はいまひとつだった。今シーズンは1日の横浜DeNA戦で3打席目にツーランを放ち、初ヒットを記録した。

姜鎬哲(カン・ホチョル)スポーツ部次長
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