【コラム】きれいな女は食事代を払わない!?

 このような内容が公開されると、ほとんどの場合は「この女性にはそもそも考えというものが存在しない。単なる女性の恥さらし」といった非難が殺到する。こうした非難を浴びせるのは何も男性に限ったことではなく、大多数の女性もそう思っている。そして次のようなガイドラインが提示される。「男性が食事代を支払うなら、女性はコーヒー代くらいは支払うべきだ」。これについては「それのどこが割り勘か」といった反論がある。しかし「女性は、化粧品や洋服など、着飾るのに多くのお金が掛かるため、男性が食事代を支払うのはむしろ当然だ。よってコーヒー代を支払うくらいでも、十分割り勘は成立する」

 ところで、これは本当に正しいガイドラインなのだろうか。女性が男性によく見られたいがために着飾り、その対価として食事代を要求する。女性の美と男性の食事代が交換されるこうした構図は、女性を媒介としたその他の種類の「営業行為」と一体何が違うというのだろうか。食事代を支払わない女性は、男性が自分の「ボス」にでもなってくれることを願っているのだろうか。でなければ「甲」としての優越感を楽しもうとしているのか。だとすれば、そもそもそこに愛という概念は存在するのか。

 男性が金を支払う構造は「男性は金を稼ぎ、女性は稼ぐことができない」という通念を根拠としており、これまで長く維持されてきた。ところが、今は時代が変わった。にもかかわらず、立派な職に就いているOLでさえも、デートで男性に割り勘を求められると「なんだか損している感じ」と告白する。これは、「女性がきれいなら、男性は喜んで財布を開く」という俗説を女性自らが信奉しているためだ。男性が女性のハンドバッグを持ってくれる世界でほぼ唯一の国「大韓民国」の女性の、食事代に対する平均的な「哲学」は、いまだ旧態依然のレベルにあるということだ。女性蔑視の通念には激しく反発しながらも、その通念の副産物だけは諦め切れないという韓国の若い女性たちに、一体何と言ってやるべきなのだろうか。

朴垠柱(パク・ウンジュ)文化部長
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