韓国人学生、西欧の大学では「盗作予備軍」扱い

盗作に罪の意識を持たない韓国
専門家の処方箋は

 論文盗作問題をめぐって先月22日に行われた韓国の有識者による対談で「クリエーティブに文を書く」能力が足りないアジアの学生が欧米の大学で「潜在的盗作者」扱いを受けている、ということが話題になった。

 ソウル大学の李準雄(イ・ジュンユン)教授(言論情報学科)は「米国で勉強を終えて韓国に戻り、再び米国の母校を訪問したとき、指導教授から『韓国の研究倫理は一体どういうレベルなのか』と厳しく尋ねられた」と語った。韓国人学生の文章能力を、米国の大学教授が信用していないというわけだ。

 李教授は、指導教授に「韓国は高度成長した国なので、研究倫理の面でも『素早く学べる学生』だ」と言い訳してきたという。また李教授は「韓国を含むアジアの学生は、米国の学界で『潜在的盗作者』扱いされている。このことをはっきり理解すべきだ。米国の学界で、東洋人の論文はレビューも念入りに行われる」と、米国学界の雰囲気を伝えた。延世大学の白允秀(ペク・ユンス)教授(倫理経営担当官)は「アジア人に対する西欧の大学のそのような視線は極めて不愉快」と述べる一方で「韓国の研究倫理が徐々に地位を築き始めているのに、後輩世代が外国でそうした不名誉な先入観にさらされているのは、学問上の先輩として申し訳ない」「グローバルスタンダードが何なのか、正しい研究倫理とは何なのかということを教育し、周知徹底させることが切に必要」と強調した。

 韓国研究財団のキム・ドクキュ学術振興本部長は、欧米の学界の不当な先入観を打ち消す「クリエーティブな書き方」のためには「個人主義的な書き方」が先行すべきだという。キム本部長は「韓国では『お前』と『俺』がはっきり区分されない。この文章は誰のものかと尋ねたら『自分たち』と答える。『君の考えは何か』と尋ね、自分と他人の考えを区分するという思考方式を幼いころから身に付けさせてこそ『クリエーティブな書き方』が可能になる」と語った。

ウォン・ソンウ記者
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