韓国人強制動員被害者の遺族 靖国で合祀取り消し要求

【東京聯合ニュース】太平洋戦争中に日本軍により強制動員され、死亡した韓国人被害者の遺族が22日、靖国神社(東京都千代田区)を訪れ、家族の名前を合祀(ごうし)者名簿から削除するよう訴えた。

 ナム・ヨンジュさん(74)=女性=は「兄の名誉を回復し、亡くなった両親の恨みを晴らすためにも、絶対に靖国の合祀者名簿から兄の名前を削除する」と言って涙ぐんだ。

 兄のデヒョンさんは20歳のころ日本軍に連行された。南洋群島にいることを知らせる手紙と写真1枚が送られてきたが、その後は消息が途絶えた。母親は息子を心配しながら光復(日本の植民地からの解放、1945年8月15日)の翌年に死去した。

 ナムさんは「父は兄を探すため全国を回ったが、最後まで消息が分からなかった。2003年にようやく、兄が南洋群島で銃に撃たれて死亡したという記録を見つけた。悔しい気持ちをどこに訴えればいいのか分からない」と無念そうに語った。

 パク・ナムスンさん(70)=女性=は生まれる前に父親のマンスさん(1920年生まれ)が南洋群島に連行され、父親と一度も会ったことがない。パクさんは「父の名前さえ削除してくれれば、もう靖国には来ない。遺骨だけでも見つけて埋葬できればと思う」と語った。

 また、パク・ギチョルさん(70)も「A級戦犯が合祀されている神社に父がいる理由がない」と述べ、父親の名誉回復に力を尽くす考えをあらためて示した。

 遺族らは、日本の政治家による参拝の中止を訴える横断幕を掲げ靖国を訪問。神社側は「神社は参拝する場所であり、抗議する場所ではない」として遺族らの立ち入りを阻んだ。また、故人の合祀取り消しを求める書簡は受け取ったものの、「抗議そのものは受け入れられない」と回答した。

 一方、遺族27人は同日、強制動員被害者の無断合祀の取り消しと遺骨の返還を求める訴訟を東京地裁に起こした。

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