韓国沈没船 運航会社実質オーナーの自宅など家宅捜索

【ソウル聯合ニュース】韓国南西部で起きた旅客船沈没事故で、仁川地検は23日午前、同船を運航する船舶会社、清海鎮海運の実質的なオーナーとされる兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏(73)の自宅など10カ所を家宅捜索した。李氏と同社の役員らが信仰するキリスト系の宗教団体なども捜索対象になっている。

 検察関係者は「清海鎮海運と系列会社の経営上の不正と関連した捜査のために家宅捜索を行っている」と述べた。検察当局は同社の航路許認可の取得や安全検査などで不正があったかどうかについても調べている。

 検察と警察の合同捜査本部は18日、清海鎮海運の事務所や船舶を改造した造船所などを強制捜査している。同社の社長や役員などの関係者は出国禁止とした。

 一方、金融当局は兪氏一家と清海鎮海運の脱税などについて調査している。国税庁は22日、清海鎮海運の系列会社4社の特別税務調査に着手した。

 清海鎮海運を孫会社とする企業は兪氏の長男と次男が所有している。2人の資産の総額は昨年末時点で約1666億ウォン(約164億円)に上る。兪氏一家の財産は約2400億ウォンに達すると推定されている。

 1980年代に漢江の遊覧船を運営する会社を経営していた兪氏は1990年代にセモグループを設立した。一時は造船や建設、遊覧船、海運などに進出するほど規模を拡大した。だが、漢江遊覧船事故で経営難に陥り、1997年に破たん。1999年に清海鎮海運を立ち上げた。

 兪氏は海外では「韓国の億万長者写真家」としても知られている。1987年には新興宗教団体が持つ工芸品メーカーの工場で、同社の社長だった教祖や信徒ら32人が集団自殺した事件に関連し、検察の調べを受けたが直接的な関連性は見つからなかった。だが、同社の金が兪氏に流れたことが明らかになり、1991年に常習詐欺罪で懲役4年の判決を受けた。

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