イ・スンチョルが羽田で入国拒否=独島公演を問題視か

イ・スンチョルが羽田で入国拒否=独島公演を問題視か

 韓国の歌手イ・スンチョルさん(47)が9日に羽田空港で日本への入国を拒否され、帰国していたことが10日、分かった。イさんの所属事務所は「8月に独島(日本名:竹島)で脱北者(北朝鮮脱出住民)らと一緒に公演したことを日本が問題視した」と主張している。

 所属事務所によると、イさんはプライベートな用事で妻のパク・ヒョンジョンさんと日本を訪れたが、羽田空港で二人とも入国を拒否され、入国管理局により4時間ほど足止めされたという。

 イさんが理由を尋ねると、入管の職員は「最近メディアで報じられたことのため」と答えた。イさんは8月14日、脱北者による合唱団と一緒に独島を訪れ、南北統一を願う歌『その日に』を歌った。

 イさんが不当な処遇だと強く抗議すると、入管の職員は急に、イさんが1990年に起こした大麻吸引事件を入国拒否の理由に挙げたとされる。イさんはこの事件の後も公演などのため日本を15回訪れたが、入国を拒否されたことはなかった。

 2012年にも、光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に合わせ独島に上陸する遠泳リレー行事に参加した俳優のソン・イルグクさんについて、当時の山口壮外務副大臣が「日本に来るのは難しくなるだろう」と述べ、物議を醸した。これに対し、ソンさんは短文投稿サイト「ツイッター」に「私の息子たちの名前でも呼んでみよう。大韓(テハン)、民国(ミングク)、万歳(マンセ)!」と書き込み、遠回しに抗議した。

 イさんも入国拒否が報じられた10日、自身のツイッターに「私もソン・イルグクさんのかわいい三つ子の名前を呼んでみよう! 大韓、民国、万歳!」と書き込んだ。

 一方、11年には、独島領有権を主張する自民党の国会議員らが独島に近い鬱陵島を視察しようとして韓国を訪れた際、韓国政府が金浦空港で入国を拒否した。その直後、公演のため訪日した韓国アイドルグループのBEASTとCNBLUEが入国を拒否された。

クォン・スンジュン文化部記者
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