若者の就職に必要な条件「学歴・成績・英語・美容整形…」

 韓国の若者が就職するために必要な「スペック(条件)」が、最近では美容整形まで含め9種類に上っているようだ。

 大統領直属機関・青年委員会の「2030政策参与団スペック調査チーム」は18日、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領主宰で開かれた青年委員会の会議で、スペック獲得に熱を上げる若者たちの実態を発表した。同チームは全国20-30代の若者で構成された諮問グループだ。

 同チームは「かつては就職のため学歴、成績、TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)の3種セットが必要だったが、海外語学研修と資格が追加され、公募展での入賞経歴やインターンシップ経歴も重要な要素となった。最近ではボランティア活動や美容整形までが加わり、就職に必要なスペックが9種類に増えた」と発表した。

 就職に必要なスペックが増え、大学3-4年生の2人に1人は休学した経験があることが分かった。青年委員会の「雇用モニタリング団」が今年6月、全国の大学3-4年生500人を対象に実施した調査では、46.8%に休学経験があり、このうち30%は2回以上休学していた。また、休学経験がある学生の77.1%は、スペックを増やしたり進路を考えたりするために休学したと答えた。

 スペックを増やそうとするあまり、卒業が遅れるケースも多い。2030政策参与団スペック調査チームのキム・ギョンスさんは「最近ではスペックを増やすため5年間大学に通うのも珍しくない。卒業すれば就職浪人と言われるのではないかと心配する若者が多い」と述べた。

 青年委員会は「企業はスペックよりもチャレンジ精神や誠実さなどの人柄を重視しているが、若者たちは依然としてスペックが就職に大きな影響を与えると考えている」と指摘。文化体育観光部(省に相当)が昨年実施した世論調査で、スペックが就職に影響するとした企業は40.5%だったのに対し、若者たちは86%が影響すると答え、大きな開きがあったと説明した。

 青年委はその上で、企業が社員を募集する際に応募条件や必須の資格を具体的に明記することを提案した。また、職務上必要でなければ写真と家族事項は書類から外し、職務に必要な外国語能力のレベルを具体的に提示すべきだと指摘した。

崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
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