欧州で犬肉を食べる国は?

北朝鮮、スコットランドにレストラン出店
「犬肉」メニューも

 英国メディアが15日、「北朝鮮が英スコットランドに国営レストラン『平壌(Pyongyang)』を開店させると見られる」と報道した。オランダに続き、ヨーロッパでは2店目だ。「平壌」のメニューには北朝鮮の伝統料理に加えて犬肉スープ「補身湯」がある。犬肉料理は韓国・中国・ベトナムなどアジアの一部地域に限られていることを考えると異例だと言える。では、ヨーロッパで犬の肉を食べる国はあるのだろうか。

 その代表はスイスだ。北東部ザンクト・ガレンやアッペンツェルなどでは主にソーセージやハムにして犬の肉を食べる。地元メディアによると、最大25万人が犬肉料理を食べているとのことだ。しかし、「食用」の犬肉には厳しい条件が付けられている。自分で育てた犬を残酷でない方法で食肉処理した場合にだけ可能で、取引(流通・販売)は違法だ。

 ポーランドでも犬の肉を食べる。しかし、食べるのは大半が地元の人々ではなく、タイやベトナムなど東南アジア出身の移民だと言われている。昨年11月には犬肉を持ち込んだベトナム系食品業者がポーランド当局に摘発された。

 ドイツ・フランス・ベルギーなどのヨーロッパ諸国では20世紀初頭まで犬肉が一部食用になっていたが、現在は法律で禁止されたり、社会通念上タブー視されたりしている。「平壌」で補身湯をメニューに載せるのも、地元の人たちが注文するからというよりは、単にそのレストランのメニューに含まれているためと見られている。

国際部=イ・スンフン記者
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